ここのところ、ペーパーシリーズの制作に夢中な私ですが、
平行して取り組んでいるものがテキスタイル。
布の様な焼き物を焼きたいな。
土というのは高温で焼き上げてしまえば永遠に形を残す強靭な素材ですが、
水気を含んでいるときは紙や布の様にしなやかで、自由にその形を変えてくれます。
私は陶芸をなさらない皆様が、あまり見る機会のないそんな土のしなやかさを、
焼き上がって尚感じて頂ける作品を作りたいと思っています。
インドネシア発祥の染色技術、バティックのような素朴な風合いの長皿です。
作陶中に少し余った土で、手彫りのスタンプを幾つも焼くのですが、
それを使って、立体的な地模様を付けて、ろうけつ染めの様な夕焼け色に薬掛けをします。
これは”エーゲ海の青”という、焼成時に独特な動きをする魅力的な釉薬です。
メロンなお皿
同じようにスタンプで地模様を付けて、こんなお皿を焼いてみたりもします。
僅かな凹凸に釉薬が反応して、ガラス質の強弱や色の濃淡を描き出します。
で、生ハムメロン。
こんな風にちょっとした前菜を並べるのに、この形は重宝します。
何はともあれマンハッタン。相変わらずマティーニ好きなバーテンダーです。
私、メロンのお皿を焼いた時、
『もう生ハムにメロンは要らないわ。メロンのお皿に生ハムを載せれば生ハムメロンだし。』
と思ったのですが、”ギャグでしょっ!” と敢え無く却下。
・・・・・というわけで、こちらは生ハムメロンメロン。
では