暮れのお掃除でスタジオを整理していたら、
昔々、陶芸を始めて間もない頃の花器がコロンと出て来た。
いびつ、荒い、分厚い、重い、稚拙・・・・・・・
なんとまあ!!
しばらくあきれて眺めていたら、徐々に色々な記憶がよみがえって来た。
ラボの風景、仲間との会話、教授の言葉、窓から見える大きな木々。。。。
古い作品を見れば、忘れていたあの頃を思い出すもの。
急に、その申し訳なさそうな姿が愛おしくなって、
”ケチをつけてゴメン”と謝りたくなった。
庭で実を付け過ぎて前のめりになっている、タンジェリンの一枝を生けてみた。
「自分の手と、一塊の土と、轆轤の回転と、炎の中から、
ひとつの形が生まれて来る事に感動していた頃の気持ちを忘れないで!」
そう言われたような気がした。
反省。