小さなご縁が有って、思いがけず私のふるさとの風景の写真を見せていただいた。
観光地と呼ばれる街だから、探せばいくらでも写真はある。
絵はがきも、時にはテレビで見る事も出来るよ。
でもね、違うんだ。
その土地で暮らし,その土地を愛している人にしか撮れない景色が有るんだよ。
それを見せていただいた。
山々は雪に白く煙って、張りつめた空気とか、雪の降る音(有るんだよ)が聞こえた。
懐かしくて嬉しくて、その気持ちを器に残したくなった。
ロクロで厚めに挽いた生地を削る、削る、削る・・・・・
ひたすら削る。どんどん削る。
器の縁に、山の稜線が見えて来る。
険しかったり、なだらかだったり。何処までも続いている。
私の心の中にある山々が器に現れて来る。
いとうれし
私は未熟者だから、釉薬を掛けて焼きを入れると、
見るも無惨な姿になる事も多々あり。
だからこれは、そうなる前の記念、記念。
私の愛するふるさとに住む、未だ見ぬ心優しい女性に、
心から、有り難う。。。。