カリフォルニア便り ーFROM OQ STUDIOー

~南カリフォルニアから~
陶芸家の器と料理、時々王様の日々

心の中の風景

2011年01月24日 | Ceramics

小さなご縁が有って、思いがけず私のふるさとの風景の写真を見せていただいた。

観光地と呼ばれる街だから、探せばいくらでも写真はある。

絵はがきも、時にはテレビで見る事も出来るよ。

でもね、違うんだ。

その土地で暮らし,その土地を愛している人にしか撮れない景色が有るんだよ。

それを見せていただいた。

山々は雪に白く煙って、張りつめた空気とか、雪の降る音(有るんだよ)が聞こえた。

懐かしくて嬉しくて、その気持ちを器に残したくなった。

 

ロクロで厚めに挽いた生地を削る、削る、削る・・・・・

 

ひたすら削る。どんどん削る。

 

器の縁に、山の稜線が見えて来る。

険しかったり、なだらかだったり。何処までも続いている。

私の心の中にある山々が器に現れて来る。

いとうれし


私は未熟者だから、釉薬を掛けて焼きを入れると、

見るも無惨な姿になる事も多々あり。

だからこれは、そうなる前の記念、記念。


私の愛するふるさとに住む、未だ見ぬ心優しい女性に、

心から、有り難う。。。。

 



最新の画像もっと見る