マレーシアの公立小中学校で英語をもっと使うことになったらしい。
これは英語の授業時間を多くすると言うような事を意味しているのではなくて、特に中学校でサイエンスと数学を英語でするとのこと。子供たちが将来直面するだろう課題に対する一つの答えだそうで、つまり国をあげて子供たちを世界に出す準備をしているわけだ。その上で、1つのマレーシアと言うアイデンティティ作りとのバランスも必要だそうなので政府もたいへんだ。
記事にはない話。
これは特に公立の学校でのことで、私立ではもうやっているところが多いらしい。20年前は公立学校でも英語での授業が多かったらしいが、10年前に私立が増えて公立はどちらかと言えば裕福でないマレー系のための学校になってきたとのこと。そうなれば英語のバックボーンが無い子供が多いわけだから、だんだんマレー語での授業に特化していったそうだ。特に都市でなく地方ではその必要がある。そうなると逆にお金のある中国系などはシンガポールに子供を行かせたりするので知識の空洞化にもつながってしまったらしい。公立大学においてもマレー系を55%以上入れないとならない事が決まっていたので他の民族は奨学金も得にくく、どうしても海外に行く傾向にある。
そう言うことで、これから国が発展していくにはすべての子供に対して英語教育が必要、と言うのは基本的合意になっているのだろう。
別の記事で「忠誠心」についても触れられていた。
学生に対して首相が「忠誠心を持ってもらいたい」と言っていた。
これは以前にも書いたけれど、この言葉には、英語含めて世界に通用する教育を受けさせても、実入りの良い仕事を求めて海外に出て行ってしまうのをどうにかしたいと言う意図があるのだと思う。
これは日本の地方都市の問題とも似ている。日本でも高校までは地方で、大学は都会、そして仕事も都会、つまり地方は教育のためにたくさんお金を使うけれども税収にはつながらないわけだ。出ていくばっかり。
マレーシアではヨーロッパ(特にUK)の学位が取れる(それも本国よりかなり安く)から世界で仕事を探すにはとても有利な教育環境になってきている。でも、給料がとても安い。だからどうしても出が多い。難しいジレンマだ。
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