マレーシアでのお給料の事

昨日の記事に奥さんからクレームが。

あれっ、どこかまずい事書いたかな？　と思って聞いてみると、仕事が増えていってるのに給料がその分上がってないってところだった。そうなんだよ、どうもマレーシアの場合、給料的に日本より不利な部分があるんだよね。日本人としてマレーシアで働くとけっこうどこも一緒かもしれないけど。

(1)
マレーシアってもともと物価も人件費も安いから製造業進出してるわけで、どうしても全体に給料レベルは低い。コンビニのアルバイトって時給がRM4.5位、日本円で130円。日本だったら800円とか1000円。普通に言われてるのが物価が1/3だって事だけど、コンビニの時給だと1/6にもなってる。工場労働などの基本給最低賃金がRM900(2.6万円)だからこれもやっぱり1/6。だから当然、日本人だからって日本並みの給料にはなかなかならない。自分の今の給料は1/6でもないけど、日本だったらたぶん20歳代でも稼げる程度じゃないかな。けっこう低いのだ。(IT系の仕事だったら全然違うかも。)

(2)
それでもマレーシア的にはちょと高めの給料を、日本人だってだけでもらえてる。が、100%良いことばかりじゃない。マレーシアではある程度給料が高い人は残業代が付かないのが一般的らしい。その境目は日本人給料の額よりはるか下から始まっている。だいたい作業服を着なくて良いレベルになるとそうなる。けっこう下だ。であれば、日本人だと絶対、残業代なんてない。

逆に定時間で毎日帰っても良いわけだけど、残業代で稼いでる外国人含む工場労働者を管理するわけだからそう上手くはいかない。言い方悪いけど、保育園で子供残ってるのに先生だけ先に帰っちゃうのと同じになってしまうから。それに加えて昨日書いたようなバカバカしい面倒が重なるってわけで、毎日けっこう変に仕事があって帰る時間が遅くなってしまう。

そこで話はちょっと戻るわけだけど、その分が給料には全然反映されて来ないってわけ。お金にはならないけど定時間はちゃんと契約書に書いてある。しかもその原因の幾つかが他人のせいってなると、取りようによっては損した感じがしないでもない。そう言う事で、奥さんは我が事のように腹を立てている。もともと給料少ないのにって。


こう言う給料の実態って、あまり世間に紹介されてないかも知れないけど、今でもマレーシアに来てやってみようかって人がいるかも知れないから奥さんに怒られながらも書いてしまう。(確かこの手の事、本にはたくさん書いたっけ。) まあ、良い事ばかりじゃないけど、お金のためだけにマレーシア選ぶ人っていないと思うから、そう言うのもアリって事で…