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もんく [とある南端港街の住人になった人]

仕事を減らす努力が先だ

土曜日。

工場は今日の20時30分まで動いているので、自分は休んでいるけれど、実質的には完全な休日にはならない。いろいろメッセンジャーで連絡が来るから。これが毎週なので大変疲れる。

が、こう言う時に新現場管理人と補助役の訓練になるのでできるだけ自分たちでやってもらう。いつまで経っても指示が無いと何もできないのでは困る。実際の仕事には面倒な事の種類が多岐にわたる。なので彼らも頭が混乱してしまう。

ついさっき、もう仕事が終わってしばらくしてからメッセンジャーが入った。いろいろありすぎで自分にはどうにもならないとこぼす。そうだろう、そうだろう。バングラデシュ人どうしの気にいる気に入らないと言うような事、プロセス上の問題、作業手順の事、多部署から何か行ってきた、昨日やり残した仕事など。

それはわかるので、いつもこう言う。仕事減らしなさい、と。ここの本業は生産する事なのでそれに集中。それ以外の事は出来るだけ止める。多部署から余計な事を言われた場合はできるだけ無視せよ。品質に関わる場合は除く。誰かが医者に行きたいと言うなら自分で人事に行かせ、人事が送ってくれるのを待たず通勤バスを途中下車せよ。ローテーションが嫌なら自分で他人と交渉して代わってもらうようにせよとか。

余計な仕事はどんどん増えるが、これを問題にしたり仕事にしてしまうと切りがない。もともとキャパシティが無いのにどうでも良い事ばかりが仕事になってしまうので警戒しないといけない。本業だけが銭の素なのだ。


にも関わらず、今夜も難しいと泣き言を言ってくる。

回答はいつも同じような事。シンプルに考えなさい。ただ作業員の作業をちゃんと見ていつも同じかどうかを気にする事。もし作業員がいつも通りやっていたとと確認できて、さらに問題があるならマシンがおかしいだけ。後はメンテ要員を電話に出るまでしつこくかけ続けるのだ。

と、それへの返信は、なるほど、気が楽になった!、だと。


真面目な人は全部抱え込もうとして悩む。悩みをこちらに言ってくるからそれとわかる。真面目っぽく振る舞っていても言って来ないでどうにかやっているように見える人は実は真面目どころか大切で面倒臭い仕事を他の用事があるからと放っておいてつまらない仕事ばかりをルーチンにあうるサボり屋なのだ。

まあ、とりあえず、仕事を減らす努力から。
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