もんく [とある南端港街の住人になった人]

構内放送

この工場はバカが付くほどでかい。

6階建てのそのビルは端から端まで100mほどあるだろうか。
フロアのあちらこちらに納品した装置が数十台も散らばっていて、各々見て歩くだけで大変だ。他社の装置もバラバラと据え付けられていたり、はたまた工事中で部品が散らばっている。それに床には所々丸い穴が開いていて歩きにくい事と言ったら.....


そんな工場内をてくてく歩いていると天井のスピーカーから構内放送が頻繁に聞こえて来る。
これだけ構内放送による呼び出しが多いって事は、日本だったらよほど社員間の意思疎通ができていないんだろうなあ、と、つい考えてしまうがどうなんだろう?
まあ、それは置いといて......

「ピンポンパンポーン 経理部の林さん、経理部の林さん、内線62331、内線62331までご連絡ください。」
って日本ならこんなとこだろう。

しかし、台湾の場合は、
「ピンポンパンポーン 陳水扁(チェン・ショイピエン)陳水扁 62331(りょーあーさんさんいー)62331」
で終わり。名前と内線番号を2回繰り返すだけ。

何て合理的、何て無味乾燥。それでも言いたい事はわかるんだけどさ~....
「田中安彦、田中安彦、62331、62331」なんてフルネームで放送されたら叱られるために呼び出されるみたいだけれど、台湾ではそれで良いらしい。

もともと中国語って交通標語みたいな言葉だからそんなものかも知れないな。


これがまた内線番号が「55122」とかだったらもっと面白い。
「ピンポンパンポーン 陳水扁、陳水扁、うーうーいーあーあー うーうーいーあーあー」
まるで何かの発作が起きて苦しんで助けを求めてもがいているようだ。
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