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もんく [とある南端港街の住人になった人]

カップラーメンと安売りチョコレートが最上に美味いと感じるのはなぜ?



写真を見てこれが何かわかる人はたぶんいない。
(ここでとりあえず考えてみる)



答えは・・・
里芋の煮物
ではなくて、モッツァレラ(←アルファベット入力が難しい)を市販麺つゆに漬けて置いた物。

これをやってみたかったのはsnsでこれがとても美味いという意見がいくつも出てきていたから。それで、結果・・・


別に美味くない。


食べてみてわかった。多くの日本人はチーズっていうとプロセスチーズで育っている。これはナチュラルチーズをプロセスチーズに変える調理方法だ。モッツァレラって味が薄めなのでそのまま食べても旨みをあまり感じない。つまり美味しい感じが薄い。そこで麺つゆの旨味を足すとプロセスチーズの香りが強くなるという原理らしい。

というわけで、うちではもうやりません。

前に台湾にいた時に一緒に仕事している人が日本に帰ったら必ずラーメンを食べると言っていた。こういう、日本の味で恋しいのは日本式ラーメンという意見がけっこう多くて驚いていた。自分はそもそもラーメンを食べないからでもあるが。それはそうとして、ではどこのラーメンを特に食べたいかと聞いて紹介されたのが横浜のある有名ラーメン店だった。

そんなに美味いならと、日本に行った時に行って食べてみてわかったのは、このモッツァレラ麺つゆ漬けと同じだった。そうか、最近の日本人のスタンダードなラーメン味はカップラーメンなのだと。そう、その美味い店の味は明確にカップラーメンの延長上にあったのだった。


その後、マレーシアにいた時もそうした話はいくつかあった。例えばソーセージ。マレーシアにはXXXX(日本だとどのスーパーにもあってだいたいグルリと回してとめられたテープで2袋セットで売られているあれ)のような美味いソーセージは無い!という人がいて、チョコレートと言えばXXXX(日本ではドラッグストアでよく安売りされている裏にクッキーが貼り付いていたりするあれ)以上の美味いのは無いと言う人もいた。産地のわかっている純粋なチョコレートや欧州や中東の有名ブランドがいくらでも買える場所で。

ただ、こんな状況は本人だけのせいじゃないとは思う。日本は世界有数のお金持ち国家になったし、高級バッグがサラリーマンに買えたりフランスの高級ワインがジャブジャブの時代を経ても決して豊かになれなかった。多少お金が入ったとしても1日の大半を時間で拘束される。そんな状態を解消させてもらえなかったのだ。お金を使って豊かさを感じるには十分な時間も必要なのだ。料亭に入って職人の作り出す料理を味わうにはラーメンの何倍もの時間が必要だ。

まあ、仕方ない。そうなるには政府が給料ピンハネする税制を改めなければならない。さらにそれを改めるには産業構造を変えていかなければならないが、そんなことできる政治家はたぶんどこにもいない。
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