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もんく [とある南端港街の住人になった人]

ザハさん、私も模型

少し前の話になるけれど、2回目のコンペで新国立競技場の案が決まって、よかったよかった、かと思いきや、勝った方は1回目のコンペで勝ったザハ案を下敷きにしていた事で、消えかかった火がまた燻り出しているらしい。

2回目のコンペで勝ったクマ氏(落語のクマさん八っつあんじゃなくて)も一応世界で活躍している建築家なのにどうしてそんな案出してくるんだろう?、と素朴に疑問を感じてしまう。だって、ザハ氏が不採用になったあの案出してくるまでにどれだけの労力を使ったかなんて、同じ建築家なんだからわかるはずなのに。


と、まあ、それは置いといて、実は自分の仕事場の工場の一部に設備増強をする事になったので、その設備を置く場所と配置のスタディを今日、やってみた。素案から2DのCADでだいたいの案を起こしてもらって、それを基に実際の場所の床にテープを貼って大物を置く位置を確認。そのテープの上に大きなダンボールを模型代わりに置く。

ダンボールを置き終わった後、実際の物の移動に使うパレットなどを置いて移動させてみた感じをつかむ。高さ方向はなかなか検討が難しいのだけれど、スケッチアップとか写真のインポーズのような事で検討。CADで想定した位置や広さを実物大模型で再調整、これをまたCAD図に戻して工事屋さんに見積もりしてもらうと言う手はず。


こんな事、マレーシアでは他人に任せておいたら誰もやらない。何となく図面が作られて、誰も文句も言わずにそのまま作られて終わり。実際に使うのは外国人労働者だから、使い勝手が悪くても仕事が非効率でも誰も気にしないと言う構造。だからあえてやらないと。


以前、建築を勉強したので、人間が使う大きな物を配置したり作ったりする時は必須だと思っている。建築やってる人はそう言うのをできるだけ何回もやって感覚を自分のものにしているらしい。実物大でできる機会はあまりないと思うけれど、テーブルとかドアとか階段とかだったらできるし、大きなものはその延長上にあるわけだ。

で、建築家の人は、何十メートルもの大きな建物を検討するのでもやっぱりそうして検討するのだとか。何十メートルの建物を何ミリ北に動かすとか東に動かすとかって事もあるらしい。もしそれが本当だったらスケール感がすごい。

まあ、そこまででは無いにしても数センチ程度の事は、ダンボール模型でも動かす意味ってのがわかる。やってみると、動かさなきゃいけないって思うものだ。


と言うわけで、そんな仕事の結果を横から勝手にいただいてコンペに出しちゃうなんて、そりゃ隣国のコピー商品天国とどう違うんだ!、と思ってしまう。



ところで、日曜日24日はタイプーサム。でもタイプーサムはもう始まっているって隣家のインド系の家族は言っている。家の前にバナナの木を飾っていたりする。

今はその位しか見る事はできないけれど、明日の午後から頭に思い飾りを載せた人が裸足で通りを歩き始めるはず。一晩その重いのを地面に置いたりせずにバトゥー・ケーブまで歩く。身内の中で病気から回復したとかそう言うのがあった時に神様に感謝してそうするのだそう。

道を歩いていたら気をつけてあげよう。
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