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もんく [とある南端港街の住人になった人]

こんな地味な場所でこんなちゃんとした和食店を!

昨日から工場は夜勤が無いので呼ばれる事もなく、よく眠れるはずなのだけれど、そうも行かない。うちにはツブアンがいるのだ。キナコはだいたい朝5時頃まではよく寝てくれるのだけれど、ツブアンは夜中の2時頃元気になる。テメー!絞め殺したろか!とは可愛いのでとても言えない。

今日は自分は休みだけれどカレンダー上は平日と言う事になっているので、平日ランチのある店へ行ってみた。何と珍しく和食の店へ。



マレーシアにも今は和食の店は珍しくないのだけれど、今日行ったのはKLの方面のメジャーな店とはほど遠い、地味な地元の店。ちょっと怖い。こんな場所で値段がワンランク上の和食の店ってどう言う事?、と言うわけ。



この地味な場所で何で和食の店なんか成立するとオーナーさん、思ったんだろう? 自分にはその感覚が全然わからない。この場所、KLからだと混んでなければ車で30分。KLへの通勤圏だけれど、山超えないといけない郊外で華やかさはカケラもない。ま、工場無ければ日本人は選ばないだろうところ。工場に来てる人だって高速乗ってもっとマシなところから通っている。

何しろ地味なのだ。

それで思うのは、こう言う商売する人の感覚は自分のような工場などに引きこもって仕事してる人間とは違うのだろうと言う事。店はショップロットの2つ分を繋げたものでけっこう広い。でも、その建物がある場所は全く繁華街のようではなくて、単なる道路脇に気まぐれに建てられた商業ロット。実は同じ建物に中華食堂もママショップ(カレー屋) も入った事があるけれど、どっちも短期間でつぶれている。フォルクスワーゲンの販売店も潰れて、残っていたのは熱帯魚屋と布屋だけ。


そこにど言うわけか和食の店ができた。最初見た時は驚いた。あり得ないと。どうせ潰れるだろうなと思っていたが、そうでもなかった。あれからもう1年以上?

で、今日その店に初めて入ってまた驚いた。けっこうちゃんとしてる。回転寿司の設備があるし、メニューがかなり多い。座席がパーテションを兼ねたレザーシート。レジの機械もタッチパネル付きのちゃんとしたやつ。全面は大きなガラス、内部の柱までちゃんと内装している。

つまりはちゃんとビジネスしようと思ってちゃんとそれなりにやっているとわかる。出てくる料理だってお父さんの趣味じゃなく、普通の食堂かレストランレベル。

これを気まぐれとか行き当たりばったり、増して一か八かの賭けではできないだろう。やるべき事をちゃんとやっている。ただそれだけで凄い。はっきり言って、ちょっと羨ましい。こんな地味な場所でこれを始めようと思って、そして成立させてしまう感覚と実行力。素晴らしいとしか言えない。
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