中国の西安にあるTSUTAYAが店仕舞いだそうだ。どんな店かは検索すると出てくるが、日本人建築家がデザインした巨大でユニークな建物だ。高く畝った壁面に本が(たぶんデコレーション)びっしり入っていて、四角くない感じのフロア。壁に沿う床の一部にはテーブルが据えられていて見た目が良い。(写真写りが良い)
日本の場合本は売れないと返品できるらしいが、中国はどうなのだろう?マレーシアでは売れない本は安売りされていたから買取りか、卸元がバーゲンを許していた。中国が日本タイプかどうかわからないが、ともかく本というのは何百冊、何千冊並べて置いても売れるのはほんの一部に限られていると思われるので採算性の悪い商売じゃないかと想像する。
あんなに大きな店舗、それもお金かけて作った店舗であっても同じことじゃないだろうか?周囲にライバル店が幾つもあって本を求めるお客が同じ買うならきれいな店とか、在庫がたくさんあって求める本がある確率が高いということで訪れる可能性はあるかもしれないが、しかし、いくら何でもねえ・・・
書店も図書館も商売としては単に本を並べておいてお客を待っている商売だ。宣伝活動は基本的に出版社や著者がやるだけで置いておく店は静かに待っているだけ。それでは(また同じ言い方になるが)いくら何でもねえ・・・と、誰も思わないのだろうか?
それで今時はちょっとコンビニ寄りのやり方になってきていて、つまりは売れる本を多く置いて売れないと思われる本は置かない。するとどの書店も漫画と雑誌ばかりになってしまって本を探す人はさらに足が遠のくというサイクルが形成されるのではないだろうか?(Amazonのせいにするだけってのは変だと言いたい)
まあ、書店が潰れるのは仕方ないとして、そこにできた穴は今後誰が埋めるのだろうか?