もんく [とある南端港街の住人になった人]

パンダ1億円は本当?

石原都知事:パンダ「いてもいなくても…」-毎日jp

パンダ借り入れ、中国に要請 首脳会談でも議題に?(朝日新聞) - goo ニュース

パンダのレンタル料がペアで1億円だとの噂だけれど、その根拠が探せない。どこを検索しても噂話しか出てこない。ではその噂の金額の出所は何処?


それでは、と言うことで一応簡単に調べてみた。これだからネット社会は便利。

まずは文部科学省から。
文部科学省の予算を見ても概算しか出てこない。これではもしそこからパンダのレンタル料金が支出されていてもわからない。何せ、1億円の献金を忘れたなどと言う人たちが面倒見ている政府組織内だからパンダに年間1億円出していても領収書は開示されないと言うことか。

それではお金をもらっている方の上野動物園の所属する東京動物園協会の財務に関する資料を見てみる。

これによると、国からは直接資金供給は無いようで、出しているのは東京都となっている。


さて、ならば石原都知事が「パンダはいらない」と言う意味はわかる。都が作った銀行に400億円も余分に支出せねばならないのだからパンダ予算だって削りたいだろう。東京はフリーターが飛びぬけて多いし、地方から未だにたくさんの人が流入しているし、カジノもオリンピックもやりたいし、石原さんもパンダ代は節約したいのだろう。

待てよ、それならなぜ福田首相が中国に対してパンダ借り入れ交渉するのだろう? これは筋が通らないのではないか? 金は出さずに口を出す? いったいどうなっているんだ? 東京都経由で文部科学省の予算が下りているのか?


ところで、日本人の皆さんはパンダが欲しいのだろうか?
私はいらないなあ。パンダが見たければ中国に行って見れば良いと言う石原氏の意見に賛成。飛行機代安いんだからとか、そのお金を別のところに使えってだけじゃなくて、上野動物園でパンダを見るときのあの違和感が嫌だから。

上野のパンダは特別扱いされてガラスの箱の中に住んでいたけれど、それはパンダと言えるのだろうか? 確かに生物学的にはパンダだろうけれど、それはパンダの"殻"であって"生きている"パンダとは言えないだろう。

マトリックスと言う映画の中で首に管を刺されて夢見ながら培養されている人間に似たものを感じてしまう。人間は「人間らしい生活」とか「自分らしい生き方」なんて言葉を使ってものを言うとき、自分の体が生物としてきちんと機能している事だけを言うのではなくて、その置かれている環境まで含めて「人間」や「自分」と言うと思う。

なのに動物に関して言う場合にその本体だけを言うのはやっぱりおかしいんじゃないかなあ。全ての動物をこちらから見に行くなんてとてもできる事じゃないが、たまにはちょっと遠くまで行かないと見られない動物がいてもかまわないじゃないか。どうせ見るならパンダらしいパンダが見たい。
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