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もんく [とある南端港街の住人になった人]

仕事納めの日

明日から3日間、
チャイニーズ・ニュー・イヤーの休暇。
って言っても月曜日がいつもの週末より1日多く休みになるだけ。

もちろん、中華系は1週間続けて休むだろう、有給休暇で。
今日はもう朝、道が空いていたから今頃どこかで
高速道路の下り線が渋滞しているかもしれない。

マレーはこの休み関係ないだろうと思ったら
近所の食堂が閉まっていて食べられない。
仕方ないのでちょっと車で走って自動車工場の近くの食堂へ。
と、1つのテーブルにうちの工場の従業員が3人。
混んでいたのでそこへ相席だ。

食べながらこの店の家賃はどの位、お客さんがどの位来るかとか
そんな話をしている。
店でも開くのかい?
ああ、4、5年したら工場辞めてやろうかと。
奥さんが料理好きだし。
工場でやっててもそれほど面白いこともないし。
(そこまでは聞いていないが。)

そう話す男は工場でも一番の叩き上げ。
話ではおとなしくて目立たない作業員だったところが、
いつからか一目置かれる存在になったとか。
マレーシア人にしては珍しく有給休暇を全然取らない。
聞けば、別に行くところもないし、と。

マレーシア的には出欠は大きな問題なのだ。
彼はいつでもそこにいて、と言うだけでそれは信頼につながる。

そうしたわけで、彼のように休まない、
しかも長期に渡ってと言うとこれは他の人間と違うな、と。


そうした男が、そろそろ将来を考え始めている。
周りはとうていそうは思わないだろうけれど、
でも考え始めている。

理由は本人が言う以外にも考えられる事はある。
彼は学歴が無いので出世もこれまでだろう。
彼より後から入る高学歴、彼の数段上の給料から始まる。
そして彼の上の就く。
だから今後の成り行きは明らか。(と想像)

それに上は彼に命令するのを仕事にしていたり。
考えただけで面白くも何とも無い。(と想像)

まあ、彼に限らずサラリーマンとは結局そんなもの。
時間が大事といつかは皆思えて来る日が来るのだ。
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