日本ではもう完成品の服販売の方が主で布地を売っている店は探すのがたいへんな位でないかと思うけれども、KLではマスジッド・インディア周辺にはインドの布屋やインドネシアの布屋が数え切れないほど集まっている。まるで布の秋葉原だ。
布を買って行くのは洋服を作る業者ではなく一般の人だ。自分で布を選んで自分で服に仕立てるか仕立て屋に出す。布屋は布をメートル売りで普通に売る以外に、ちゃんと一般人向けに2色の布を予め組み合わせてコーディネートした状態でも売っている。
特にインド人女性向けのコーディネート販売には感心させられる。日本人から見ればこの2つの色と柄をどう組み合わせたら着られるのだろうかと首をひねるしかないような組み合わせがかなり多いのだ。ただ、さらに凄いのはそのたくさんの組み合わせに対して1つ1つ仕立てた後の服をモデルさんが来た小さな写真がタグにして添えられている事だ。それを見ると、ああ確かにこう着れば素敵に見えるのだなとわかる。布屋さんもなかなかアイデアとセンスが豊富なのだ。
面白いアイデアと言えばこれだ。マスジッド・インディアに出る屋台で食べてみた。
1個のジャガイモを螺旋状にカットして引き伸ばして竹串に刺してから揚げている。チリソースとマヨネーズ、それにチーズの粉、BBQ味の粉やらいろいろ選べるようになっている。食べて素晴らしく美味いと言うほどのものではないが一度騙されてみたくなる。もうちょっとカリカリに揚げてあった方が良かったかも知れない。しかしながらアイデアなのだ。
昼ご飯はベジタリアン・インド料理店、SARAVANAA BHAVANでバナナ・リーフのセットを食べてみた。たまには壁のある店でも食べるのだ。
ここのカレーは玉葱のコクがよく効いていて一口目から美味しいと感じる。付け合せの味のバランスも良いしオカラのような味の小さな揚げドーナツが付いてきたり、一緒に出てくるスープが例の梅昆布茶味ではなく甘いお汁粉だったことも嬉しい。(これを始めて読んだ人にはきっと梅昆布茶とお汁粉がどう関係するのかわからないと思うけれども、不親切にも説明は省きます。)
私はマレーシアに来てから毎日インド系料理を食べている。特に意図して食べているわけではないがスパイスの香りは思考を切り替えるのに良いように思う。(きちんと調べたわけではないのであくまでも感覚で言っている。)これもインド人のアイデアの元にだろうか?