もんく [とある南端港街の住人になった人]

映画「GHOST IN THE SHELL」- 本当は地味なんだと思う

最近は新型の自動車は電子制御でいろいろやっていて、昔のそれと比べるとかなりの部分で進んでいる。先日会社の車出かける用があってキーを借りたところ、あのギザギザした鉄製のキーらしい部分が無いのに戸惑った。これはキーなのか? 確かに車メーカーのマークがあるので車の何かには違いないが....とやはりそれはキーの代わりをする物ではあった。

走り出してみるとすっと違和感は消えた。こりゃ確かに車だ。ステアリングの根元に何か仕掛けがしてあってちょっと違和感がある。エンジンの動きにも何かやっていると感じられる。あらゆるところに昔のオーソドックスな車にはない何かがあるのがわかる。が、やはり車は車だった。そして車の楽しみの部分は昔と何も変わっていない。良いと感じる部分、悪いと感じる部分、それははっきりと同じだ。

思うに、それはやはり自分の感覚の方があまり変わっていないせいだろう。車を作ってい人たちだってきっとそうなのだ。車が完全に自動運転になるまではきっと変わらないのではないだろうか?


そうそう、映画もきっと車と同じようなものだろう。

人が見て共感できると言うのは1番必要な事だ。人によっては戻って来ちゃったな、と感じるかもしれないが、これ以外、どんな方法があるだろう? 派手めの映像に騙されなければ、これ、結構地味な作品と言える。つまりは人間らしい人間の芯だけの物語なのだ。スカーレットヨハンソンもアクション物に出るのが多いせいかそう言う目で見られるけれど、ここで演じているのはそれ以外の部分だ。


自分は攻殻機動隊、この作品が出ると言うのでYoutubeで予習しただけなのでそっちの方の事を言う資格は無いけれど、印象としては全く違う物のように感じられる。映像的に共通点はあるのはわかるけれど、アニメ版が良いと言う人のお勧め映像を見ても何がお勧めなのかわからなかった。

最近のアニメにありがちな世界観と言う、何か焦点を結ばない雰囲気と想像力豊かな映像が組み合わさってはいるけれどドラマにはなっていない感じがした。続けて見ていればそれでも良いのだろうけれど、そうで無いとなぜ戦っているとか登場人物のモチベーションの元みたいなものが全くなくて、この人はこう言う行動パターンなのだと押し付けられているだけに思える。登場人物の喋り方だってありがちでどれもあまり違わないし、目新しい映像を除けばは飽きる要素満載なのだ。

ハリウッド版、元を知っている人たちからすればどうかな、と感じる面がありそうだけれど、これ、逆にお前たち、映画の作り方知らないだろ、アイデアを出すのはすごいけど、作品として完成するってこう言う事なんだよ、と言われているのかも知れない。まあ、良い部分もあるけれど、やっぱり見て残念だからリメイクしたいってのが正解じゃないだろうか。


あまり細かい事言っても仕方ないけれど、残念なのはタケシの日本語のセリフと他の登場人物の間合いが合っていない事。多分撮っている人は台本で意味を理解しちゃっていて、日本語の感覚をわかるまでに行ってないのかなと想像する。そこ、どうにかすればあの聞き取りにくいセリフがどうにかなったのでは? スカーレットヨハンソンの (日本人にはなかなかナチュラルに感じられるあの) ウェットな演技にも合う気がするのだけれど。
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