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もんく [とある南端港街の住人になった人]

職場のブラック化対策とは

ブラック企業と言うのがここのところ問題になっていると思う。

こう言うのは日本だけの事でもなくて、マレーシアでも企業丸ごとかどうかはわからないけれども、少なくとも職場毎にはすぐにブラック化すると言うのはある。

ブラック化を言う時、雇う方にその責任はあると言われるけれども、それが全てではないなとも感じる。もちろん誰かを虐めるようなやり方をするのは悪い。けれども、それをそうさせる種が雇われる方にもありそうなのだ。それは雇われる側が悪いと言う意味ではなくて、無意識に良かれと思ってやっている事や態度がブラック化する方に影響している気がする。


最近、自分は作業現場の管理から身を引いた。

その後、職場はだいぶブラック化しているらしい。先日ある作業員にこちらの仕事を手伝ってもらった時に、以前と変わってしまって...と言う話だった。ふーん、そうだろうな。

自分の時にはあまり命令はしなかった。だいたいがお願いと言う形をとっていたから。それに他の人と仕事やシフトを交替してもらいたい時には直接相手と交渉しても良いようにしていた。それぞれに事情や好みはあるわけだし、そもそも彼らはその仕事を選んではるばる海外から来てはいないのだ。だからと言ってロボットと同じに扱って良いわけではない。

それが、自分がいなくなるとそうではなくなった。もちろんブラック化する方が悪いのだけれど。


ただ、作業員の事を見ていると逆方向からのブラック化の力も感じる。と言うのは、外国人作業員は要は仕事など何でも良てお金が入れば良いと思っているので余計な事はやらない自分で考えない。それは悪い事ではなくて、普通なのだ。

そう言う態度に対して管理する方がすぐに思い浮かぶやり方と言うと、これはもう一番簡単なのは命令だ。一つ一つ命令する。相手がどう感じるかは考慮せず、とにかく命令する。

こうして両者は噛み合うのだ。それで、そこから先はもう何も考えない。これこそブラック化じゃないだろうか?

よく従業員にモチベーションを持たせるには、と言うような事がある。管理する側に立つとそう思う。が、よく考えると命令しなければいけない時点で無理なのかもしれない。命令とそれを聞く事が噛み合ってしまった時、それ以上の動きにはならない。

ブラック化する方には自らそう言われないためにどうすればと言う議論はされるだろうが、命令される側からはあまり言わないかと思う。命令される側にもきっと対処法はあると思われる。それは、命令される前に勝手に動く事じゃないだろうか? 知っている、知らないとか、できるできない、正しい間違っていると言っていないで相手に命令する隙を与えずとりあえず動いてみる、と言う事。

日本とマレーシアで事情は違うけれども、マレーシアだと管理する側が作業員の仕事を熟知している事がずっと少ない。とすれば、何かやっているように見えるだけでかなり命令されずに済むはずだ。

ちょっと入知恵してやろうか、来週。
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