孤独と言うのは周囲の人達から孤立してしまって友人がいない、何かに賛同してくれる人がいない、労ってくれるとか話を聞いてくれる人がいない。お昼ご飯を誰かと一緒に食べないとか誘われないと言うような事だろう。
簡単に言うとそれはそうだ。否定しない。そう言う意味では孤独かもしれない。
まず一つ言える事は、それが問題と思うなら最初から日本を出て仕事探すなんて事はしていなかったと言う事。前の仕事は台湾に6〜7年間いて、機械納品後少しの間は大勢の人がいたけれどその後はほぼずっと一人だった。周りには言葉が通じない人ばかり。
そこで孤独を感じて精神が参ってしまったかと言うと、それは全然無かった。むしろ楽だと思っていた。どんな不具合があって夜中まで一人で一人で作業して深夜にタクシー呼んでホテルに帰っても孤独とは感じなかった。
こう言うのは育ちに関係あるのか遺伝的な何かなのかわからないが、子供の頃にはもうそうだった気がする。小学校の時にはサッカーをする子が多かったけれど自分は一人で本を読む方がずっと好きだったし、むしろ、近所の子達と一緒に歩いて通学するとか一緒にお遊戯会で芸をやるとか、そちらの方に違和感があった。
だから?、かどうかはわからないが、こうして外国に来て、周りと言葉が通じないと言うの何とも思わない。それが外国って事だと思うから。もし言葉が通じたとしても分かり合えるほどにはなかなかなれないとも思っている。
以前、インドネシアに3年間いた時に、少しづつ言葉がわかるようになって余計にそう思った。結局、いつも言う事だけれど、わからないって事がわかったのだった。
キャサリンさんは自分の事を世間知らずで視野が狭いと言う。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。自分の考えている事が誰かに良くわかるとも思わないし、逆に自分が誰かをよくわかるとも思えない。自分の視野と誰かの視野が同じだったらおかしいわけだし。