もんく [とある南端港街の住人になった人]

多読の効果は大きいかもしれない

最近キャサリンさんは本をよく読んでいる。

暇だからだ。国際交流金に1週間に1回、バスで行って3冊位借りてきている。最近の芥川賞作品やバカの壁やその他いろいろ。日本にいたら絶対に自分では選ばない種類の本だと思われる。なぜそうなっているかと言うと、国際交流基金にある本はけっこうあるにしても、目的が外国人に日本を紹介するためだから日本語で読める本が多くは無いのだ。それでも会員だと無料だから借りた本がつまらなくても後悔する事が無い、と言うのが助けになっている。


もともとキャサリンさんは本などそうそう読む人間じゃなかった。それは話せばよくわかる。

物事を説明するのに、時系列で最初から順を追って言わなければ説明ができない。だから今日の朝の出来事を聞く場合には時間が短くて済むので楽だが、午後の出来事を説明されるとそこに到達するまでが長くて困る。インド映画をインドの映画館で見るのと同じで途中に休憩が必要になる。本人に気付かれなければ一度寝てしまっても大丈夫だと思う。


それがかれこれ半年以上になるだろうが、本を読むようになってから少し変化してきている。

ネットでニュース記事を読んで、別の出来事やニュースや本の内容と関連付けて考えられるようになった。知識どうしの対話が頭の中で始まったようだ。そして要点を把握できるようになった。以前は通り一遍の感情論や前評判に釣られていてその背景を想像する事なく記事を読んでいたが今は変わった。

日記を読んでみてもとても短い文章の中に大切な部分をきちんと入れているし、多くなった知識との関連付けもしている。

こうしてみると年齢はいくつになっても本はよく読むべきなのだな、と考えざるを得ない。
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