もんく [とある南端港街の住人になった人]

「箸」に思う

台湾ではご飯を食べるのに「箸」を使う。

(日本の)中華料理屋で出て来る先細でなくてやたらに長いあの箸でなくて、日本のそれに近い箸だ。
爪楊枝を大きくしたような頭の部分がコケシになっている竹の丸棒の箸で、頼りないほど薄いポリエチレンの袋に2本づつ入っている。たまに3本入っていたり、頭と先が反対向きに入っていたりとけっこう雑な使い捨て箸だ。

テーブルの上の箸立てからポリエチレン袋入りの箸を取り、袋を破って取り出す。
プラスチックの箸立ての横にはカード立てのような切れ目のあるの部分があって、その溝の底の部分にはバネの入った別の部品がはまっている。

要はこの溝に用が済んで行き場の無くなった箸袋を挟んでおくだけのものなのだけれど、そんなものがどこの店にもあると言うことはそれだけこのスタイルの使い捨て箸が普及していると言う事なのだろう。日本の割り箸と同じように。



台湾人は箸使いが下手だ。
その下手さには驚く。工場のお昼休みに数百人もの人が一斉にお弁当を食べているが、その箸使いだけ見ると幼稚園児の給食時間と代わり無い。良い大人が一人として上手く箸を操る者がいない。何とも不思議な光景だ。

台湾ではお茶以外の茶碗を、つまりご飯やスープ類も含めて手に持って食べない。それにご飯は炒めてポロポロになっていたり白いご飯には大概何か汁がかかっているから只でも箸で食べるのは難しい状態である事が多い。そんな状態で箸使いが下手なのだから結局レンゲに頼るしかない。


日本人はこの人たちのご先祖に箸を教わったのでは無かったか。
だから台湾は日本から見たら箸の先進国かと思っていたが、しかしどうもそうでは無いらしい。

何にでも求道的なやり方を好む日本人は箸の使い方にも独自の道を切り開いたのだろうか?
それにしても台湾人は箸使いが下手だ。

コメント一覧

けせら
そうなの?
へぇ!?

以外ですねぇ。



今度行ったら是非拝見したいです。



私は上手ですよ。おはし。鉛筆やペン持つのは下手ですけど。



で、ほんとに行っちゃうんですか?
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