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もんく [とある南端港街の住人になった人]

修理と言う悪夢

機械と言うのは使っていると問題が出てくる。
部分的に弱くなったり破損したりしてその結果、実害が出る。

日本で修理をお願いした後、
「はい、もう大丈夫ですよ。」そして、
「XXがこんな具合にダメになっていました。」それから、
「お使いになる時は△△△に注意してくださいね。」となる。

が、マレーシアでは、
「XXXを交換してOKです。」で終わる。
そしてまた何日かして、運が良ければ数か月して再修理になる。
また交換してこれはこんな物なのかなと言うところで我慢するしかない。
一説には良い部品が手に入らないと言うのがある。


が、見ていて感じるのはあながち部品の品質だけの問題とは言えない。
簡単に言うと、修理そのものが次の問題になっている。



例えば、オイル漏れがあったとする。(ほぼ実話)
修理する人間が何をするかと言うと、オイルシールやO-リングを交換する。
That's all ! Finish !

で、何でそこから漏れたのか?
謎のままだ。
交換したら直ったからそれで終わり。

そのオイルシールの内側のシャフトから漏れていたのか?
それとも外側?
内側だったらシャフトの状態はどうだったの?
汚れていたとか錆びていたとか何か付着していた?
外側のハウジングは?
圧力か何かかかり過ぎていなかったか?
オイルは汚れすぎていたり金属粉が混じっていなかった?
温度は?


いや、交換して漏れないからこれで良いんだ、となる。
さていくらか日数が経って、オイル漏れ再発。

さて、あの時の修理は何だったんだ?
また交換しましたよ。終わり。


全てにおいてこんなレベルなのである。
こんなレベルにしてしまう環境と言うのもある。

作業するのはだいたいテクニシャンと言うレベルの人間。
これは工業高校卒レベルとかそのあたりだと思ってもらうと良い。
つまり手を動かす仕事で中間管理職とまでは行かない。
その上はエンジニア。
こっちは中間管理職で手を”全く”動かさない。
汚い油汚れなんかには絶対触らない。
だから作業着なんか着ないでワイシャツに革靴。

この両者の間で原因追究は宙ぶらりんの状態になる。

テクニシャン、修理が仕事と思っている。
エンジニア、命令するのが仕事と思っている。
テクニシャン、知識は学校で習ったけどそんなの忘れた。
エンジニア、知識あるけど実物知らない。


そう言うわけで、修理なんてものを1度してしまうと
永久に何か部品交換をしなければならなくなる悪夢の繰り返しとなる。


ここまで読んで、みなさん、マレーシアで機械て大変だと思うかもしれない。
が、残念な事に機械って言うのはみなさんが乗っている自動車も入るし、
建物とか家電品なんかもその仲間なのだ。
ご愁傷様です。
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