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もんく [とある南端港街の住人になった人]

考えるのを止める事の寂しさ

さっきある地方自治体の議員さんがX(Twitter)に子宮頸癌ワクチンについてポストしていた。内容はご想像通り、ワクチン接種は薬害を作り出すという主張だった。

自分は医者でも研究者でもないので直接その主張が正しいか間違いかは言えないので、その人がどんな資料を根拠にしてそう言っているのかを遡って調べた。が、残念な事にデータと言えるものや数字の一つも持っていなかった。だからワクチンの害については判断できなかった。

ただ、その人はワクチン接種をしない方が良いという根拠に、(ここがよくわからない点なのだけれど、) 「若い人は子宮頸癌で亡くなる事が少ない」をあげている。わかる? いえ、わからない。

ワクチンを接種する事が害になるを主張するのであれば、打った人がどれだけワクチンの副反応で苦しむかが分かれば良いだけのはず。わざわざワクチンの有効性(無効性)を言う必要はないはず。もしワクチンの有効性とワクチンの害の規模を比べてワクチン不要というのであればせっせと打った場合と打たなかった場合での障害や死亡の数字集めをして言っていただきたいが、どうもそれはしないらしい。残念。


そういうわけでこれは、人が「自分が○○派だ」と言い始めるとそこで手作業も考える事もやめてしまうという例だ。つまり自分の派以外の意見は金輪際受け付けないという主張だし、まあそれは良いとして、根拠になるデータを軽んじる態度になるわけで・・・何とも言いようの無い寂しさがある。
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