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もんく [とある南端港街の住人になった人]

親近感の割り当てが低い人たち

11月2日、まだちょっと前の事だ、
ベッドが無い、水が無い、後は何が無い?と言うのを書いた。

やっぱり結論としてはバングラデシュの勝ちだと判明。
ベッドが近所の店に用意してあると言うのはウソらしい。

まず、近所とは言えない店でとても手で運べない場所だった。
しかも見積段階で高かったと言うのでもしかするとまだ買ってもいない。
9か月だ、9か月ベッド無し。
それが放ったらかし。

それに加えて天井に付けてあるはずのシーリングファンが付いていない。
日本より少し大きめとは言え1ユニットに8人住んでいるアパートに
エアコンどころか扇風機も無いまま。

バングラデシュ人だから牛乳を買ってきて飲むらしいが
冷蔵庫が壊れたままで牛乳が保存できない。

ある部屋はドアが壊れていてロックできない。
泥棒に入られた事がある場所なのに
なぜそんな事放って置く?


結局全てはマレーシア式。
見積が高い → 交渉できない、他を探せない → 放って置く
何かしらちょっとした困難があると次の手が打てない。
最初の考えから外れてしまうともうお手上げ。
そのうち他の仕事をしなきゃならなくなると結局放って置く。
それにどうせ外国人労働者だと思っている。




日本の話。
先日ある方のツイッターで中国から来た研修生の詩が紹介されていた。

人生は短い、何度目の秋、
幸せな生活を求め
故郷、家族や親戚、友人と離れて
夢と希望のために日本に来た
夢と現実は天と地のように違った
異国の地で、帰国することもできない
毎日、牛のように働かされた
一年春夏秋冬、休みもなく
謂われない侮辱も受けた
過ぎた日々は、もう古い思い出
三年間は水の流れのように過ぎ去った
もし、もう一度機会があっても
再び日本に来たくはない



人は面白いもので自分と遠いと思われる人には親近感の割り当てを少なくする。
初対面の人にどこから来たかを聞く。
その答えによって親近感の割り当てを多くしたり少なくしたり。
マレーシアの人はバングラデシュに対して
はっきり言うと何とも思っていないらしい。
まあ、日本人だって似たようなものだけれど。
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