もんく [とある南端港街の住人になった人]

人生は右足から

朝、家を出る時には左足で敷居をまたぐ。これが「ひん」。
次の一歩は右足でこれは「ふく」。だからその次はまた「ひん」。次は「ふく」でその次は「ひん」。
ひんぷく、ひんぷく、ぴんぷく、ひんぷく、貧福、貧福、貧福、貧福......
ずーっと歩いて目的地に到着した時に「福」であればよし。「貧」ならだめだ。

あみだクジでも花占いでも、最後に良いか悪いかが重要だ。問題は最後の1つ。
人が生きて行く上で最後に幸せだったと思えるかどうか、これは重要。

逆に最初の一歩目はそんなに重要じゃないのだろうか。


今いる通訳の男の子。何々大学の日本語学科を出たと言うので年齢的には男の子では失礼かと思うけれど、男性ではなくあえて男の子と呼ぶ。

たどたどしい日本語で「私はまだここに入って5ヶ月ですから装置の事わかりません。わからない場合は質問させてください。....」
(私)XXXについてはどうしたら良いと思いますか。
「上司に相談してみます。」
日本語はそれほどでもないけれど、こう言うやり取りのしかたは立派に日本式。

日本式には普通だし謙(へりくだ)った感じなのだけれど、聞いていると何だかイライラする。日本では当たり前のせいかあまり意識しなかった事だけれど。

新人だから(って言ったってもう5ヶ月経ってる!)知らない分からないが当たり前。ちょっとした事でも報告するのが当たり前。上司に判断を仰ぐのが当たり前。出来ないのが当たり前。


それは謙虚さ?美徳?

いやいや、それは自分の可能性をあえて自分で狭めているだけじゃないの?
やろうとすればできるはずの事をやらない。分かろうとすれば分かる事を分からないままにする。決めようと思えば決められる事を決めない。そんな習慣を付けて行ったらどんどん可能性は狭くなるじゃないか。


朝、家を出る時には「ふく」から踏み出すべきだよ。絶対に。
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