前の記事をアップしたのが今朝の朝3時半。そのたった約10分後につぶあんは息を引き取った。
箱の中からこちらを見ているのに気付いた。その顔が子供の頃のあどけない顔にそっくりで驚いた。急いで水のボウルを口へ持って行ったが飲まず、カリカリのボウルには顔を背けた。朝になって食欲促進剤の効果がもっと出れば良いと期待した。名を呼ぶといつものように尻尾の先を振って答えた。
それからすぐにつぶあんは立ち上がって箱を出て部屋の引戸の方へ歩いた。急いで足を前に出さないと倒れてしまうとばかりに。戸のところで足がもつれて倒れ込んだ。猫部屋のトイレに行きたいのかと考えて立たせて脇腹に手を添えたが戸の外側でまた横倒しになってしまった。抱き抱えてすぐ先の猫部屋の入口まで行き立たせた。その時、ワーオワーオと大きな声を出して顎を上げた。倒れ込むと同時に少しずつ飲んでいた水を吐いたのがわかった。なおも声を上げる。数回そうした後に静かになってしまった。
壁の時計を見ると3時40分を指していた。