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もんく [とある南端港街の住人になった人]

アホへの第一歩

昨日、2階の事務所から地上階に降りてトイレに行った。ロビーから細い通路に入って進むと右に少し広い部屋があったミーティングなどに使われている。その日も何かしていたらしく、中は見えなかったが灯りが点いていた。ドアの近くまで行くと食事らしき匂いがしたが、そのドアの向こうなのかその脇にある誰かがよく昼に弁当を食べている小部屋かはわからなかった。

トイレから出てまた同じ通路を通った時、そのずっと先にあるドアから何人かが工場へ入って行くのが見えた。買い出してきたお弁当の入れ物を大きな半透明の袋に入れて。なるほど、広い部屋の方で何かしてお弁当を配って余りをロッカーに持って行くのだった。工場を通って。

 

見えたのはこの会社で少し長くやっている者たちだった。長くやっていても過去の経験が今に活かせないならな長くいる意味は無さそうに思う。特別なスキルも知識も無いがいる時間が長いというのはそれをいくらかカバーする要素ではある。でも、活かせないなら、別に新人でも同じだろう。むしろ新人の方が時代に合った新しい事を知っていて良い場合だってある。

過去に出荷した箱の中に入っていてはいけないちょっとした物が入ってしまって回収になった事がある。そのためにある対策もした事があったし、物理的でない少し人に頼る対策もあったはずだった。そうした事は時間と共に忘れられて誰も気にしなくなった。見ていてもそれなりの立場の者さえ注意したりしない。

いつもする事と言ったら、不具合が客から報告されてからのアクションだ。そんなものだろう、問題があったら誰か責めやすい人間を責めて後は忘れる。経験は構造に反映しない。アホへの第一歩。

いや、既に100歩位行ってるって。

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