筋の通ったカレーライス

筋の通ったカレーライス

　「筋の通ったカレーライス」を作った。前から好きであり、時々作って楽しむ。

“筋が通った”とは、そもナンゾヤ？　なに、たいしたことはない。家庭で作る普通のカレーライスだ。どこが違うか？　それはカレーのベースになる素材が、牛とか豚、マトンや鶏肉ではなく、牛のスジ肉を使っているに過ぎない。

★専門店でも、牛スジ肉入りのカレーライスを出す店がある。




　これが実にウマイ。スジ肉は硬いが、よく煮込むことによって、トロトロに柔らかくなる。肉では、決して出ない‘コク’がある。口の中へ入れると溶けてしまうくらいまで煮込む。しかも牛肉を使うより安上がりだ。

　スジ肉は、最近まで関東ではなじみが薄かった。おでんの具としても、関西の方が食べられているようだ。ところが、最近は、関東でも食べ出してきたらしい。調理方法さえ適切ならば、実にウマイ。匂いも完全に消せる。

　このカレーには、野菜がタップリ入っている。タマネギ…既に溶けて見えない、人参、ジャガイモ…新ジャガだから皮ごと使った。米は、十穀米（十種雑穀入り：黒米、クコ、蕎麦、鳩麦、小豆，緑豆、黒豆、トウモロコシ、黒ごま、アマランサス）などなど。ヘルシー！

　レシピなんていらない。家庭で普段カレーライスを作っているように作ればよい。
ただし、スジ肉は丁寧に処理した方が良い。

【スジ肉の処理法】は…
　今、スーパーなどで売っているものは、大概肉屋がある程度掃除をしているから、簡単だ。以下の手順で処理すればよい。

① 鍋にタップリの水を入れて、その中へスジ肉を入れ、強火で煮る。沸騰してきたら、中火にして、１０分ほど煮る。
② スジ肉のアクが驚くほど一杯出てくるから、これを取り除く。
③ 火から下ろし、流水でザッと洗う。
④ 適宜の大きさに切る。このとき、脂身があれば、除く。　　★脂身とスジ肉のゼラチン質とは、似ていて見分けにくい。（今は、肉屋が処理しているから、大概取り除かれている）
⑤ 再度、流水できれいに洗う。　　　★ここは丁寧に。（これも、今は、肉屋が処理しているから、ザッとの水洗いで済むはず）
⑥ 使用可
■ それでも面倒くさい人は、すぐ使える状態まで仕上げたものも売っている。

スジ肉に豊富なゼラチン質は、とくに成長期の子供に良いとされている。筋を通そう！

平成17年5月1日　　YBＢ