初詣:柴又帝釈天
昨年は正月二日に浅草寺へ参詣したが、その雑踏には些か閉口した。だからというわけでもないが、今年は浅草寺よりマイナーな葛飾柴又の帝釈天に参詣した。
それも、元日二日と天候がすぐれなかったこともあり、三日になってやっと重い腰を上げた。
こちらは浅草寺と比べれば、遙かに規模が小さい。それでも規模の小さな参道や境内に、人びとが蝟集してくるのだから、やはり混雑は激しい。
この雑踏の中、小さな孫に‘ケチャップを死ぬほど塗ったソーセージ’を持たせ、後ろから孫の背を強引に押し出しながら体当たりしてくる爺がいる。周囲からは悲鳴が上がる。そんなことはお構いなしのケチャップ・ストーカー爺だ。
参道の鰻屋で飯を喰って帰る途上、「金子屋」でセンベイを2種類買ったが、そのうちの『大辛』というのは、センベイの両面に大辛(=一味唐辛子)が狂ったように塗りつけてある。唐辛子でセンベイの地肌が見えないくらいだ。真っ赤っかだ。帰宅後、これを一枚食べたところ、後は舌の激痛に悶え苦しむだけだった。
さすが寅さんが産湯を使った土地だけのことはあり、なんとなく怪しくも懐かしい雰囲気が漂うところだった。
06.01.04