「男心」か「女心」か
写真㊤:秋の空 http://www.koujyu.co.jp/00-gallery/010/p140.html
妙に色っぽい標題だが、“○心と秋の空”というではないか。
秋の空は「男心」なのか「女心」なのだろうか。結論を先に言ってしまえば、元来「男心」であった。
ところが「女心」が徐々に使われはじめ、双方が混用される時代が続き、昭和50年代以降は、その傾向がますます激しくなり、国語辞書も公認するものが出てくるようになりだしたようだ。
今やどちらが正しいとは言いにくいところまで来てしまったらしい。つまり「男心」が元祖本家で、「女心」が総本家といったところか。
1978(昭和53)年春に初版が出た『学研国語大辞典』には、「男心と秋の空」の語釈のあとに、こんな注記がある。《男性の立場からは「女心と秋の空」ともいう》。
ところで、この注釈を書いたのは、辞典編者の一人であった「池田弥三郎さんではないか」と推測する人がいる。はて?
←右端が若き日の池田弥三郎
06.09.08
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