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あとまんま

2005-05-06 10:14:20 | 旅・鉄道・グルメ…
あとまんま





 馬肉が好きでよく喰いに行く。桜鍋は、関東では盛んだが、熊本では鍋にする食習慣はない。専ら「馬刺」だ。

    

 というのは馬肉は、火を通すと直ぐ固くなり不味くなるからだ。鍋にしたときは、肉が赤味を持っているうちに食べないと旨くない。


 第一、我が国では、馬肉を食べる地域が少ない。こんなに狭い国土でも、食習慣は随分違うから面白い。高句麗(騎馬民族…現在の朝鮮半島北部から中国の一部)の影響があった地域で食されることが多いようだ。

 外国でも様々だ。
アメリカ人は、馬を喰うナンテ、悪魔の所行だと思い込んでいるから絶対食べない。イギリス人は、時代によって食べたり食べなかったり、一定しない。

 世界一の食いしん坊・フランス人は、我慢できる筈がない。それなのに文化人たるフランス人は、風見鶏のように世界の世論を気にしながら、コッソリ食べている。


 鍋に出汁(だし)味噌、桜肉、脂身を入れて、ぐつぐつ煮えだしたら、直ぐ食べる。あっさりしていて、ウマイ上に、健康に良い。脂身から旨みが出てきて、旨さを倍加させる。その脂身も、食べた方が、健康に良い。善玉コレステロールの塊だ。牛脂と違って極めて淡泊で美味だ。

 「あとまんま」というのは、多分元々は「賄い食」である。賄い食には、簡単に出来てウマイものが多い。これも、桜鍋屋の料理人が食べていたものを、試食した客の強い勧めにより、表のメニューとして登場したものだと推測している。

 小生も前々回に訪れた時に試食をしたことがある。今回の訪問時には「あとご飯」として晴れの舞台に踊り出ていた。料理人は「あとめし」とか「あとまんま」と云うらしい。
 食べ終わった鍋に、熱いご飯と卵を溶き入れ、かき混ぜて喰うだけだ。すくい豆腐や桜肉の中落ちを入れたら、さらに旨くなる。一度、お試しください。馬い。(平成16年6月11日記)

平成17年5月6日  YBB

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