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白山 雅一

2006-06-05 22:25:56 | 落語・その他芸能一般

 

白山 雅一   
   
(平成13年8月14日 記/㊤の写真は「新宿・末広亭」)

 声色(こわいろ)つまり現代流に言えば、声帯模写界の長老・歌謡声帯模写の第一号が、白山 雅一だ。

                    

 大正14年生まれの77歳(平成13年8月現在)。

  三亀松~都々逸集~ - 柳家三亀松(初代) 初代・柳家 三亀松に弟子入りしたのが、昭和17年、18歳の時。入門直後から、歌謡声帯模写で師匠と一緒の初舞台を踏んだ。
 師匠は、何も教えてくれなかったそうだが、『過剰に演るなよ。デフォルメするなよ』とだけ言ったそうだ。今の物まね芸人に聴かせてやりたい言葉である。流石、三亀松だ


 最近、白山 雅一の生の舞台には、残念ながらお目に掛かったことがない。テレビでは、数回観るチャンスがあった。14日のNHK衛星放送で、久しぶりにお目に掛かることが出来た。

 本業の歌謡声帯模写に入る前の前振りで、歌手以外の物まねを数人聴かせてくれた。巧いモノダ。
 大河内伝次郎小西 得郎花菱 アチャコ

 圓生百席55「真景累ヶ淵」一、二 三遊亭 圓生

 中村 歌衛門・・・何れも素晴らしい。

 
なかでも、柏木(三遊亭 圓生)と成駒屋(中村 歌衛門)の巧さには、絶句する。目を瞑って聴いていたら、本人と間違えるだろう。病的に似ている


 本業の方は、以下の通り演った

灰田 勝彦:アルプスの牧場?
   ♪雲が行く雲が行く・・・題名を忘れた                    
藤山 一郎:東京ラプソディー
岡  晴夫:東京の花売り娘
東海林太郎:旅笠道中
小畑  実:湯島の白梅
田端 義男:大利根月夜

 何せ、灰田 勝彦が死ぬ数日目に、灰田勝彦本人から頼まれて銀座の劇場で二日間も代演(?)を勤めただけに、巧い。代演と言ったって、灰田 勝彦のワンマンショーだよ。客が納得したそうだから、凄い

 この時は演らなかったが、田端 義夫(バタヤン)の物まねはは、若いときのバタヤンと今のバタヤンの両方を演ってみせる。これは、文句無しに唸らされる。

 白山 雅一が、良いことを言った。
 『声までは、真似できない。それを他の方法で似ているように見せるだけだ。声帯は、ひとつしかありません』。蓋し、名言だ
 さすれば、声帯模写という呼び方は、やはり野暮の突き当たりだ。断然!“声色”でなくちゃ!

 こうも言った。『世間には、この人の真似だったら、誰にも負けないという素人の方がいるものです。そういう人には、我々は敵いません』これも、至言である。

 『あれっ!? 白山 雅一は、最近見ねえなあ。一体、アイツ、どうしてるんだ?』と言われるような形で、世間から消えて行きたいとも言っていた。 

 いきだねえ!     

06.06.05

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