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わっぷ

2005-05-12 15:14:45 | 眇め草紙
わっぷ


 我、垂乳根(たらちね)の胎内を出(いで)しころは、眉目秀麗な男(お)の子なりしかど・・・今や、昔日の面影は毫(ごう)もなく、単なるボケ爺になりにけり。


青雲の志に燃え、“末は博士か大臣か”と嘱望されし白皙(はくせき)の美青年……と、勝手に勘違いした吾が輩は、一心不乱に勉学に励んだ…とは、真っ赤な偽り。
学費は、巷の赤提灯に、或いは ♪赤い灯青い灯 灯る 脂粉の匂い紛々(ふんぷん)たる嬌声の巷に、消えていったのである。

一心不乱に勉学に励む振りをしたる吾が輩は、栄華の巷を低く見て、T教授の「債権法各論」を受講していた。真面目に学の探求に余念のない日々を送っていた・・と、
無理にでも、義理にでも思いネエ!



 T教授は、「割賦」を「かっぷ」と読むのは間違いであると仰せあった。
通産省の役人が「カップ」と読んだのが、誤読の嚆矢(こうし=はじまり)であり、本来は「わっぷ」と読むべきである。
その論拠として、「切符」を「せっぷ」と読むか?・・という内容の講義内容であったと記憶している。ならば「かっぷ」は間違っており、「わっぷ」であると。

 広辞苑で調べてみた。「わっぷ」の項を見ると、「わりふ」の音便とある。だが、「かっぷ」の項を見ると、「→ わっぷ」となっており、読みとしては「かっぷ」が定着しているという認識を示している。
本来は「わっぷ」が正しいようだが、かなり前から「かっぷ」の慣用読みが定着していたということだ。



だからT教授の「通産省の役人云々・・」というご説明には、首を傾げざるを得ない。
なお、「きっぷ(切符)」は、「さいふ」の異称。「さいふ」は、「割符(さきふ)」の音便。この点でも、T教授の説明には、若干無理がある。

 今度、街角で巨乳の美人を見たら、「わあ、Fわっぷ だあ!」と云おうね…ンな馬鹿な!



平成17年5月12日

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