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忠臣蔵・吉良上野介はイジメっこ?
写真㊤:画像元 ↓
http://www.tv-asahi.co.jp/chushingura/
今年も、忠臣蔵が話題になる暮れになった。そして、日本中がいまイジメの問題に悩んでいる。
イジメといえば、高家の吉良上野介義央(よしなか)が元祖家元のように思われている。
画像元 http://www.tv-asahi.co.jp/chushingura/
しかし元禄時代に起きたこの事件には、謎の部分が多い。事件の真相が未だにハッキリしないのだ。したがって諸説があり定説がない。
ところで、吉良上野介は、地元の愛知県吉良町では現在でも名君として非常に慕われている。
実際、多くの土木事業などを行ったり、民を助け可愛がった英邁な君主だったらしい。日本でただひとつ「忠臣蔵」の映画がヒットしない土地柄だそうだ。
黄金堤。吉良義央の命で作られた
それがなぜイジメの元祖家元?
それはご存知のように、赤穂藩藩主・浅野内匠頭をイジメて、その結果、お家は断絶・その身は切腹 という事態に追い込んだ元凶と見なされたからだ。
一説によれば……
内匠頭と赤穂藩家老・大石内蔵助は、赤穂塩の江戸進出を企て、時の権力者・柳沢吉保にアプローチした。当然莫大なワイロが動いた。
その結果、天皇家・将軍家の歯磨き塩は吉良の「饗庭(あえば)塩」から「赤穂塩」に置き換えられた。「赤穂塩」のブランドイメージは大いに上がった。
この辺りの事情が、イジメの背景にあったのではないか……?
今となっては、全て歴史の彼方に隠されて、よくわからないというのが実情だ。それにしても吉良さんは、この先もイジメの代償をズッと払わされ続けるのだろうか? 随分高い物についたなあ。
06.12.13