番傘ねえ…
番傘ねえ・・・懐かしい響きです。小学生の頃、番傘をさす者がいる一方で、歴とした蛇の目をさしてくるのもいた。中学に入学すると、藁草履を履いて来る者がいた。三つの小学校の卒業生が通う大きな中学校だったが、それだけに親の貧富の差が大きかったように思いますよ。
数年前、雨がそぼ降る南千住の駅前で、番傘をさした“いき”な姐(ねえ)さんを見掛けた。
上方の友禅とはまた違った趣の江戸装束に身を固めた姐さんは、間違いなく “いき筋”のお方。着こなしがみごとだ。(ここで能書き : パソコンの変換は「粋筋」と出た。これでは折角の“いき”が野暮になってしまう)。