ふうたんがいて、ノワちゃんがいて

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『この空の花』 大林宣彦監督

2013-08-19 | 日記

18日深谷シネマで『この空の花』を観ました。

行ってみると駐車場がいっぱいで、館内に入ると補助席が設置されています。

座席は60席あり、さらに補助席が15~20席くらいあって、ほぼ満員。

(パンフレットの裏面)

(あらすじ)

天草の地方新聞記者遠藤玲子(松雪泰子)のもとに、18年前に別れた恋人片山(高嶋政宏)から、手紙が届く。

彼は、長岡市山古志に住む高校教師。

手紙の内容は、自分が教える女子生徒が書いた『まだ戦争には間に合う』という舞台を上演するので、見て欲しいという内容だった。

玲子は長岡へ出かけるが、行く先々で多くの人々に出会う。

 

とても不思議な映画の作りで、手紙を書く高嶋やそれを読む松雪泰子がカメラ目線で早口にしゃべる。

長岡市の花火、長岡市の歴史、戦争と原爆投下、東日本大震災、中越地震の過去と現在が、早送りしているように、

繰り広げられる。

原爆は当初新潟にも投下される予定で、その訓練の為に1945年7月20日模擬爆弾が長岡に投下された。

原爆と同じ大きさ、重量(4.5トン)で、死者4名を出した。

長岡に2度投下したが失敗したため、新潟は原爆の候補から外れたという。

8月1日には空襲があり、B-29が集束焼夷弾を投下、何百、何千の焼夷弾が空から落下してくる。 

1470名の死者を出し、長岡は焼け野原になったという。

なぜ、長岡が狙われたかという事で、真珠湾攻撃の山本五十六への復讐と言われたりするが、それは正しくはない。

などなど、スピードのある展開でドンドン語られる。

パンフレットの「世界中の爆弾が花火に変わったら、きっとこの世から戦争はなくなる」という言葉は、

あの放浪画家山下清の言葉だという。

下は、山下清のちぎり絵『長岡の花火』。

長岡の花火祭りは、8月1日の空襲からの復興を祈って、翌1946年8月1日に戦災復興祭を行ったのが始まりだそうである。

だが、花火そのものは、明治時代、遊郭関係の人々が見栄を張った遊びとしてあげられたものとか。

とても興味深いのだけれど、途中から情報量が多すぎて、記憶できなくなってしまった。

すごい映画としか言いようがない。

 

終わった後、シネマカフェで「シネマカレー」(300円)を食べる。

カフェのマスターや見知らぬ人と「この映画は凄すぎますねぇ」と感想を話したりした。

(こういうことができるのも、深谷シネマのいいところです。)

すごい映画を観ました。

 

 

 

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御無沙汰 (tenjin)
2013-08-23 22:18:03
御無沙汰していました。
やはり夏は、花火ですね。山下画伯の貼り絵
きれいですね
返信する
確かにいろいろありましたよね。 (ますたあ)
2013-08-26 13:37:00
新潟県、確かにいろいろなことがありましたよね。
でも、花火を楽しめるそんな平和がいいですね。

ちなみに、長岡の花火大会はあまりに多くの人が集まりすぎるので
中止はあり得ないと聞きました。

行ったことのある人の話に、とにかく帰りが大変だと。
その人は帰りとは逆方向に宿をとっていたので
多少は良かったと...。^^;
返信する
御無沙汰ですね (・_・)
2013-08-26 22:09:27
ホント、ご無沙汰ですね。
いろいろ忙しいのでしょうね。

>やはり夏は、花火ですね。
tenjinさんは、あちこちの花火を
撮影されているのではないですか?

少し涼しくなったので、ブログアップを楽しみにしていますよ。
返信する
ますたあさん (・_・)
2013-08-26 22:20:38
シネマカフェでも、やはり帰りが大変という話が出ました。

バスツアーならちょっと楽でしょうか?
映画を見たら、長岡の花火に行きたくなりました。

それから、山古志(村)の棚田の風景がすごく美しかったです。
現在も、映画の通りに美しいという話でした。

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