4月4日はどら焼きの日です。
4と4が合わさり、4合わせ=仕合わせ(幸せ)となる語呂合わせから制定されたそうです。
どら焼きの語源がそもそもお祝い事の際などに鳴らされる銅鑼の形から来ていることから縁起の良いお菓子とされています。
そもそも幸せという文字は仕合わせの良い側面を表すために幸い(さいわい)の漢字が充てられました。
本来の仕合わせは「為(仕)+合わせる」というもので、必ずしも良いことばかりを指す言葉ではなく、巡り合わせや運命、縁というような意味合いで「人間万事塞翁が馬」のような故事成語が近い言葉でした。
目先の幸福ばかりに目を奪われがちな私たちにとって味わい深い意味ですね。
牧場では手焼きしているので、どら焼きの生地の状態や生地を流す箇所毎の温度、焼き垢の程度、銅板の傾斜、その日の感覚の違いによってどうしても形に差ができます。
ほんの少しなのですがその違いを見ながら、なるべく美しくなるように合わせ、教えていただいた和菓子屋さんに恥じないように、誰かの笑顔や喜びにつながるようにどら焼きを作っています。
思えば「あんただったら教えてあげる」とおっしゃって、どら焼きを教えてくれた和菓子屋さんとのご縁に支えられて今の自分があるのだと思います。
どら焼きを焼くようになってからも決して幸福な事ばかりではなく、様々な仕合わせが重なって今があるのだと実感しています。
そんなこともあって4月4日がどら焼きの日というのは個人的にとても感慨深いものですね。
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