短髪にしたほうが、いい結果が出たりして。
頑張れ、桐生。
【陸上】桐生、100初Vも「10秒19では復活とは言えない」
◆陸上 日本学生対校選手権第2日(12日、大阪・ヤンマースタジアム長居)
男子100メートル決勝で、日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(19)=東洋大2年=が10秒19(追い風0・5メートル)で優勝した。5月末に右太もも裏肉離れを発症し、8月の北京世界陸上を欠場。復帰戦を飾ったが、日本人初の9秒台と来年のリオ五輪に向け、さらに高みを目指す。男子5000メートルは同じ東洋大の服部弾馬(3年)が外国人留学生に競り勝ち、13分38秒45で制した。
レース前に勝負は半ば決まっていた。決勝の選手入場。桐生は、スタンドの下から勢いよく飛び出してきた。「早く走りたかった」という19歳は、一番速く100メートルを駆け抜けた。
昨年大会で200メートルは制したが、100メートルは初優勝。北京世界陸上400メートルリレー代表の法大3年コンビの大瀬戸一馬、長田拓也にも快勝した。しかし、五輪参加標準記録10秒16に及ばず、タイムに不満を漏らした。「10秒19では復活とは言えない」。5月の関東学生対校選手権以来約4か月ぶりの実戦を制しても「復活劇」を否定した。
右太もも肉離れで今年最大のイベントを棒に振ったことで、結果的に成長した。北京世界陸上が行われていた8月。新潟・妙高高原で練習を重ねた。チームメートが吐くほど苦しい上り坂ダッシュで自身を追い込んだ。土江寛裕コーチ(41)は「上り坂はスピードが上がらないから故障のリスクを抑えつつ、たくさん走ることができる。お尻の位置が高くなった」と、その変化に目を細めた。
次戦は和歌山国体(10月2〜6日)の400メートルリレー。状態次第では100メートル参戦の可能性もある。「修正点は多いので、ここから、まだまだ上げられる。五輪を目指して行きます」。夢の9秒台とリオへの道を猛スピードで突っ走る。(竹内 達朗)
【陸上】桐生復活!男子100全体トップで決勝進出
09月12日
(スポーツ報知)
◆陸上 日本学生対校選手権第1日(11日、大阪・ヤンマースタジアム長居)
男子100メートル準決勝の第3組で、桐生祥秀(19)=東洋大2年=が10秒30(追い風0・5メートル)をマークし、全体トップで12日の決勝に進出した。右太もも裏肉離れで8月の北京世界陸上を欠場したが、復帰戦で100メートル、400メートルリレーの予選を合わせて3レースを走り、存在をアピール。日本短距離界のエースは、来年のリオデジャネイロ五輪へ再スタートを切った。
日本歴代2位、10秒01の記録を持つスプリンターが“最悪の夏”をへてトラックに戻って来た。桐生は東洋大の第2走者として400メートルリレー予選で、関東学生対校選手権(5月)以来、約4か月ぶりに実戦復帰。100メートル予選では終盤に力を抜きながら10秒40(追い風0・8メートル)で走り切ると、準決勝ではさらに0秒10、タイムを縮め、全体トップで決勝へ進んだ。
5月末に右太ももを肉離れ。世界陸上を断念した。北京では男子200メートルで史上最年少で準決勝進出したサニブラウン・ハキーム(16)=東京・城西高2年=が活躍。「(世界陸上から)逃げた。なぜ、ここ(日本)にいるんだ」と自身を責めた。それでも、新潟・妙高高原で上り坂ダッシュなど地道な練習を重ね、再起を目指した。今大会は故障防止のため、スパイクのピンを8ミリから5ミリに変えて臨むなど細心の注意を払う。
決勝で世界陸上代表の大瀬戸、長田(ともに法大)ら強敵と戦うのも喜びだ。「やっぱり、見るより走る方がオモロイ」。その後、表情を引き締めて言い切った。「日本で勝たなければ世界で勝てるわけがありません」。日本のエースはリオ五輪だけを見ている。(竹内 達朗)
桐生「ここから本番」100&400リレー決勝進出
09月11日 12:44
男子100メートルで日本歴代2位の10秒01を持つ桐生祥秀(19=東洋大)が、全体の1位で12日の決勝に進出した。
追い風0・5メートルの準決勝3組で10秒30。ラスト30メートルを流して、楽々と通過した。
桐生は「だんだん試合に慣れてきた。悪くなかった。決勝では伸びるところがあると思うので、修正したい」と話した。
予選では4組に登場。追い風0・8メートルの条件下で飛び出して、50メートルから流して1着通過。タイムは10秒40だった。「スタート練習をそんなにしていなかったので、慣らした。予選はスタートの感覚を確認したかった。うまくいった。足の違和感もないし、めちゃ楽しいです」と声を弾ませた。
同予選の前には、同400メートルリレー予選6組で実戦復帰した。東洋大の2走で登場。先頭グループでバトンを受けるとバックストレートを疾走して、トップで3走につないだ。チームは、同組1着で12日の決勝に進出した。5月末の右太もも裏肉離れで離脱して、119日ぶりのレースとなった桐生は「走ってみて、レースはめちゃくちゃ楽しいです。足はなんともなかった。ここから本番の100メートルです」と笑顔で口にしていた。1日3本のレースで、しっかり段階を踏んで調子を上げていた。
桐生、復活の準決10秒30!「見るより走る方が全然いい」/陸上
09月12日
男子100メートル準決勝 10秒30で決勝進出を決め、インタビューに答える東洋大・桐生祥秀=ヤンマースタジアム長居(撮影・鳥越瑞絵)
(サンケイスポーツ)
陸上・日本学生対校選手権第1日(11日、ヤンマースタジアム長居)男子100メートルで日本歴代2位となる10秒01の記録を持ち、5月に右太もも裏を肉離れした桐生祥秀(19)=東洋大=が復帰戦に臨み、予選で10秒40、準決勝では全体トップの10秒30をマーク。12日の決勝に進んだ。
約4カ月のブランクもこの男には関係ない。5台のテレビカメラと多くの報道陣が集まった準決勝。桐生は最後は悠々とゴールに飛び込んだ。
「50メートルくらいから勝てると思った。レースは久々で楽しかった。見るより走る方が全然いい」
今年3月28日に米国の大会で追い風参考記録ながら9秒87をマーク。日本勢初の9秒台が期待されたが、右太もも裏の肉離れの影響で6月の日本選手権を欠場。世界選手権切符も逃した。
離脱中には16歳のサニブラウン・ハキーム(東京・城西高2年)が7月の世界ユース選手権で100メートルと200メートルの2冠を達成。前日の記者会見では「(同じレースで)勝ちます」と対抗心を燃やしていた。
「(タイムは)決勝でまだ伸びると思う。日本一は絶対に取らないと世界で勝てるわけがない」
強いプライドを持って12日の決勝に挑む。 (芦田航)
桐生祥秀・けがの経緯
★2015年5月30日 練習中に右足を負傷。精密検査の結果、右太もも裏肉離れと診断される ★同年6月19日 コーチが世界選手権の代表選考を兼ねた日本選手権について「出ることはない」と明言。桐生は軽いジョギングを再開 ★同年9月10日 復帰戦となる日本学生対校選手権に向けた記者会見に出席。「まずはけがなく走りたい。楽しんで走り、優勝を狙いたい」と意気込みを述べる
【陸上】男子100、桐生が全体トップで決勝に進出
09月11日 16:42
◆陸上 日本学生対校選手権第1日(11日、大阪・ヤンマースタジアム長居)
男子100メートル準決勝第3組で、桐生祥秀(19)=東洋大2年=が10秒30(追い風0・5メートル)で走り、全体トップで12日の決勝に進出した。
5月末に右太もも裏肉離れを発症し、8月の北京世界陸上を欠場。今大会が関東学生対校選手権(5月)以来の復帰戦だった。約2時間前に行われた予選(10秒40、追い風0・8メートル)から順調にタイムを縮めた桐生は「やっぱり、見るより走る方がオモロイ。明日(12日)は優勝を狙います。日本で勝たなければ世界で勝てるわけがありません」と明るい笑顔で話した。
【陸上】桐生、男子100準決へ「違和感ない、メッチャ楽しみ」
09月11日 14:19
◆陸上 日本学生対校選手権第1日(11日、大阪・ヤンマースタジアム長居)
陸上の日本学生対校選手権第1日が11日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、男子100メートル予選で、桐生祥秀(19)=東洋大2年=が10秒40(追い風0・8メートル)で第4組1位で準決勝に進出した。
5月末に負傷した右太もも裏肉離れのため、8月の北京世界陸上を欠場した桐生は今大会が関東学生対校選手権(5月)以来の復帰戦。終盤、力を抜いてゴールした桐生は「予選はスタートと前半だけを意識して走った。タイムはそんなもんでしょう。違和感がないので、これからがメッチャ楽しみです」と笑顔で話した。準決勝はこの日の午後3時45分から、決勝は12日午後2時10分から行われる。
桐生宣言!サニブラウンに「勝ちます」 まずは3カ月半ぶり復帰戦で活躍誓う
09月11日 06:59
陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(19)=東洋大=が10日、右太もも裏の故障からの復帰戦となる日本学生対校選手権を前に会見し、16年リオデジャネイロ五輪に向けて逆襲を誓った。自身の故障中に、ガーナ人の父を持つサニブラウン・アブデル・ハキーム(16)=城西大城西高=が台頭。将来的な対決にも意欲を見せ、「勝ちます」と宣言した。
日本の短距離界を引っ張ってきた自分だという意地とプライドがある。故障中に世界ユース2冠、世界選手権200メートルでの準決勝進出と話題をさらった3学年下のサニブラウンについて聞かれた時だった。桐生は「一緒に走って勝ちたい」と話した後、言い直して「勝ちます」とニヤリ。早ければ来春にも実現する“怪物”対決に自信をみなぎらせた。
今年3月のテキサスリレー100メートルで追い風参考(3・3メートル)記録ながら9秒87をマークし、日本人初の公認9秒台は目前と思われた桐生だったが、5月末に右太もも裏肉離れを発症し、6月の日本選手権を欠場。世界選手権はテレビ観戦となった。同学年のブロメル(米国)が銅メダルを獲得し、中国選手が決勝に進出、そしてサニブラウンの台頭。「なんで自分はここにいるんだ」。そんな悔しさを糧にして、リハビリを積んできた。
3カ月半ぶりの実戦。最終的な出否はレース直前に決定するが、土江コーチは「出る準備はしてきた。(練習の)ボリュームは詰めてる」と、説明した。
桐生自身も走る気は満々。「楽しんで走って優勝を狙いたい。また、この記者さんたちが2〜3倍になるぐらい活躍したい」。日本陸上界の主役の座を取り戻す戦いが始まる。