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ブログ【 岡田有生|Arisanのノート

2019年08月21日 | 《お》 _読んだ本・人・ブログ
午後2:14 · 2019年8月21日

引用
 岸の政治姿勢を批判し、「この道はいつか来た道」というナレーションが流れるのだが、そこでオーバーラップされる映像は、今と同じく、ヒットラーである。つまり、岸(そして安倍)という敵の表象は、この天皇制国家日本がかつて行った、実際の戦争に重ねられることは、微妙に回避されている。

 続いて映るのは、「広島・長崎の惨禍」であり、あくまで「戦争の被害者」としての国民のイメージだ。被爆した多くの朝鮮人や中国人のことが省みられることは、(今でさえそうななのだから、当時はもちろん)当然ながら、ない。

 そういうわけで、政権批判の言葉やイメージが、国民自身、私たち自身の加害性への反省に基づくということは、この時代の運動においても、こうしたマクロな局面に限っていう限りは、まるでなかったということがわかる。

 こうした批判や抵抗が、天皇崇拝や国民中心主義・排外主義、あるいは経済(豊かさ)絶対主義のようなところに収斂されて衰退していくのは、ある意味、当然なことではないかとも思えた。

 炭坑や、鉄道をはじめとした、闘争と生活の現場で無残に敗れ、死んでいった数多くの労働者やその他の人たちのことを考えれば、なおさらそう思えるのである。


by龍隆2019.8.21


岡田有生|Arisanのノート TOPページのURLアドレス https://arisan-2.hatenadiary.org/


拾い読み
2019-05-19
『日本の政治』を見て https://arisan-2.hatenadiary.org/entry/2019/05/19/111945

2019-11-17
『ジハードと死』 https://arisan-2.hatenadiary.org/entry/2019/11/17/110211

 この項は、別の記事を立てた方がよいと思うので、仮置き。
午前11:03 · 2019年11月17日

ジハードと死/オリヴィエ・ロワ著、辻由美訳/新評論2019.7 /?/?・大津市
新評論:紹介 http://www.shinhyoron.co.jp/978-4-7948-1124-0.html

書評|好書好日2019.08.31
「ジハードと死」書評 敗者が英雄に変身できる幻想
評者: 出口治明 / 朝⽇新聞掲載:2019年08月31日
  https://book.asahi.com/article/12670355

by龍隆2019.11.18



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