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2019.10.16【大竹弘二|公開性の根源_秘密政治の系譜学/太田出版

2019年10月16日 | 《お》 _読んだ本・人・ブログ
 なんとなく、読まんといかんかな?と思った。
 大田出版のPR誌/atプラスに連載された(atプラス27(リニューアル特大号 http://www.ohtabooks.com/publish/2016/02/05113044.html)/2016.2.15が最終回)

 朝日新聞>好書好日>インタビュー>
2018.07.01|国民主権 今あるべき形とは 大竹弘二・南山大准教授「公開性の根源」
  (高久潤)=朝日新聞2018年6月27日掲載
↑これはインタビューなんだ。いまいち、判らん、ほんとに記事のような内容が書かれているの?
 読めばわかることなら、読めばいい。

by龍隆2019.10.16


公開性の根源_秘密政治の系譜学/大竹弘二こうじ|太田出版2018.4 /?/滋賀ほか
太田出版:紹介 http://www.ohtabooks.com/publish/2018/04/18000000.html
 公開された情報そのものの真偽がわからなくなり、「ポスト真実」に政治が翻弄される現代。近代政治の起源において隠されたものとは何か? 公開性とは何か? 近代国家、近代政治の起源にまで遡り、今日における政治危機の本質を解明する。

『本書の出発点となっているのは、例外状態が今日の政治のパラダイムになりつつあるという認識である。(中略)今日の政治は、執行が規範を踏み越える例外状態の常態化という観点から考察できるのではないか。そのような例外状態においては、「法の規範的側面は統治の暴力によってもののみごとに忘却され論駁されて」しまうのである。(中略)近代においては法や主権のような規範的審級によって政治の公開性が担保されてきたとするなら、例外状態はつねにその影として取り憑いてきた。その意味において、規範性を逃れるこの統治の位相は、近代的な公開性の政治にとって単に時間的な起源にあるのではなく、その「根源」にあるものと言えるかもしれない。』
(序論より)
目次
序論――前室の権力

第Ⅰ部 例外状態としての近代――秘密と陰謀の政治学
 第1章 主権 vs 統治
  1 民主主義と統治能力
  2 主権者の転落――カントロヴィッチとシェイクスピア
  3 二つの政治神学――シュミットに抗するカントロヴィッチ
  4 主権を超える統治
 第2章 政治における秘密
  1 現代の「アルカナ・インペリイ」
  2 神秘とアルカナ
  3 国家機械
  4 技術という起源からの近代国家の誕生
 第3章 陰謀、時間政治、コミュニケーションの秘密
  1 不可視の政治闘争
  2 タキトゥス主義とは何であったか――ローマの内戦と近代の内戦
  3 沈黙の統治技術、媒介者の暴力
 第4章 例外状態と国家理性
  1 主権なき行政執行
  2 「必要は法を持たない」
  3 国家理性の道徳的悲劇?
  4 近代国家の二つの身体 
 第5章 偽装と隠蔽のバロック
  1 賢人と大衆
  2 内戦時代の君主鑑――徳から叡智へ
  3 文明、礼儀、偽善
  4 大衆への恐怖
  5 秘密と公開の中間地帯

第Ⅱ部 主権者の憂鬱――代表的公共性の影と光
 第6章 情念を統治する
  1 近代の情動的人間
  2 情念コントロールの戦略(一)――新ストア主義
  3 情念コントロールの戦略(二)――「利益」の概念
  4 利益、理由、テクノロジー
 第7章 バロック主権者の悲劇
  1 殉教の政治神学――国王チャールズ一世の像
  2 救済なき主権者――グリュフィウスと「恒心」
  3 情念統治の失敗――ローエンシュタインと「叡智」
  4 転位する陰謀空間――宮廷抗争から警察活動へ
 第8章 バロック主権者の栄光
  1 アルカナを上演する――ノーデの「ク・デタ」
  2 「驚き」の劇場――悲劇からオペラへ
  3 正義と慈悲――法侵犯の輝き
  4 栄光の行方
 第9章 代表と民主主義
  1 代表の二義性
  2 死の劇場――栄光の身体とその終焉
  3 議会主義の美学――共和国の政治的身体

第Ⅲ部 社会国家とその不安――官僚と非行者
 第10章 書記の生、文書の世界
  1 文書化される国家
  2 法とアーカイヴ――書くことによる主体の誕生
  3 バートルビーとは何者か(一)――衡平と慈悲
  4 バートルビーとは何者か(二)――主権者とメシア
 第11章 フランツ・カフカ、生権力の実務家
  1 法から官僚制へ
  2 保険社会の誕生――機械技術時代における事故とリスク
  3 オーストリア社会国家と社会政策家カフカ
  4 法が失われた生のなかで――法律家とユダヤ人
 第12章 スパイ、ゲーム、秘密の戦争
  1 社会国家における不安――探偵の形象
  2 国家危機パラノイア――愛国者としてのスパイ
  3 植民地、官僚制、冒険者――キプリングの『少年キム』
  4 演技としての政治
  5 ゲームの終焉――T・E・ロレンスのジレンマ
  6 裏切りの国家――左派スパイ小説とその背景
  7 演技の潜勢力――ブレヒトの『処置』
 第13章 統治の彼方の政治
  1 弱い国家としてのファシズム?
  2 純粋手段の政治――無用なものの潜勢力
  3 事物としての生――非人間的なものの唯物論
  4 遊びのパフォーマティヴィティ――政治的なものの無目的性

補論――統治 vs ポピュリズム?
あとがき
人名索引
プロフィール
大竹弘二
南山大学国際教養学部准教授。専門は現代ドイツ政治理論、政治思想史。主な著作に『正戦と内戦—カール・シュミットの国際秩序思想』(以文社、2009年)、『統治新論—民主主義のマネジメント』(國分功一郎との共著、太田出版、2015年)、訳書に『友愛と敵対―絶対的なものの政治学』(共訳、アレクサンダー・ガルシア・デュットマン著、月曜社、2002年)、『思惟の記憶―ハイデガーとアドルノについての試論』(アレクサンダー・ガルシア・デュットマン著、月曜社、2009年)、『真理と正当化—哲学論文集』(共訳、ユルゲン・ハーバーマス著、法政大学出版局、2016年)などがある。

朝日新聞>好書好日>インタビュー>
2018.07.01|国民主権 今あるべき形とは 大竹弘二・南山大准教授「公開性の根源」
  (高久潤)=朝日新聞2018年6月27日掲載  https://book.asahi.com/article/11645360


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