◆SORAの小さな写真館◆
アタシが切り取る小さな世界 アタシが見た一瞬
あの頃の未来 アタシの記憶の断片をキミに
          
 







家族全員で撮った写真は、本当に少ない。
多分、遊びに行ったり旅行に行った先でシャッターを切るのは、父だったからだと思う。

最後に家族全員で写真を撮ったのは、私の結婚式なのかもしれない。

今日は、父の日。
父の思い出といって 思い出すのは、
日本酒が好きで毎日 冷酒を飲んでいた父の姿とか短気ですぐ怒る父の姿だとか
煙草をプカプカふかして新聞を読んでいた姿。
建築業をしていた父の作業着姿と汗くさい臭い、荒れてゴツゴツした手。
理想の父とはかけ離れた父親。

一緒に何かをして遊んでもらった記憶はない。

昨年の暮れ他界した父。

最近、ふと思い出すのは
父と一緒に仕事の現場について行って、父が仕事をしている間
建築中の家の中で
ひとりで、木材の欠片を組み合わせてトントン金槌で釘を打って遊んでいたことや
高い足場に登って遊んでいたことなど。
父が口に釘を加えて足場の上で作業していたのを見ていた自分。
どうして?そんなことを思いだすのかわからないけど、
そんな光景をよく思い出す。

唯一、父と2人で居た時間なのかもしれない。
知らず知らずのうちに 殆ど記憶にない
父からもらった愛情を今でも探しているのかもしれないなぁ。。。


亡くなる数年前から
好きな煙草も吸わなくなり、日本酒も飲んでいなかった父。
今頃は、あの世で身体のことを気にすることなく
日本酒を飲んで、煙草をふかしていることだろう・・・。




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