週末、静岡、美保マリーナから航行後に思いだして電話をくれたようです。
「ヨットのセールをを補修してくれる?」
って事で、今週末も乗り出すようで早速持ち込んでくれました。
ペンチの私(カナヅチ🔨でなく動くけど沈んでいく)には、全く縁がない
海のレジャーの依頼です。
広げてみて、びっくりです。 マストの長さ、12mほどあります。
強風を受けて、糸切れしている所を補修して欲しいとのことです。
見ると、縫い代等で、風の流れを邪魔をしないよう、千鳥縫いでまとめてあります。
写真の紺色の部分がマストの反対側で風を受けて傷むところだそうです。
珍しくて、観察してみると、マスト側に、毛糸の端切れが表裏に張り付けて
あります。
聞いてみると、セールがしっかり風を受けるのに風の流れを見極める
吹き流しだそうです。(調べれ見ると、テルテールって呼ぶものらしい)
ところで、補修方法ですが、元の製作方法と同じ千鳥ミシンを使って
直しました。
大きなもので、ミシン作業者、前後でふたり補助者に支えてもらっての作業になります。
元の縫製ではミシン糸は8番の糸で縫ってあるようでしたが、さらに強度が
ある、ポリエステル5番の太い糸を使って補修しました。
千鳥縫いミシンで5番と言う太さで縫うことはあまりないと思います。
このミシン、端末のほつれ止めの返し縫いもできます。
写真のように、カーペットのような厚物を立体的に縫い合わすことができます。
40年ほど前、大型プレスで立体成型が普及していない時代、自動車のトランクで
後輪のホイールハウスのカバーのカーペットをこのミシンで縫い合わせていました。
私の様に、化石のようなミシンです(苦笑)
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