洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

高級ベッド、ヘッドボード(ボタン絞り)の製作

2020年07月23日 | ものづくり

小耳にはさんだところ、60万以上するベッドのようです。

このベッドのマットレスの枠とヘッドボードをお気に入りの布で

張りなおしてリメイクして欲しいとの依頼です。

自宅に生地サンプル帳を持参して伺って色々と話を聞き、

要望をまとめると、設置する部屋の窓のカーテンとの配置から

30㎝程ヘッドボードを高くしてボタンで絞って欲しいとのことでした。

早速、手持ちの似ている布でボタン絞りの風合いの確認サンプルを

製作し構想を決めていきます。

既存のヘッドボードを改造する方法もありますが、今回は

新規で木枠から製作することにしました。

9ミリ厚の合板をサイドパネル&中間の補強板兼用で、レーザーで

カットして組み立てます。

正確なレーザーカットなので横角棒を位置合わせで組んでいくだけで

歪みのない木枠構造体が出来上がります。

今回は手持ち在庫の40ミリ厚のウレタンをメイン板に使用しました。

(ちょっと密度が高く絞るのに大変かと思いましたがあらかじめ合板に下穴を開けてあったボタン位置に合わせて

ウレタンの方にも穴を開けていきます。

サイドパネルにも10ミリのウレタンを貼り木枠の完成です。

今回は縫製は省略・・・

裁断の端材でくるみボタンを作ります。今回は100個以上を作りました。

あらかじめボタン位置を考慮して補強枠を設けてあるので大きな

トラブルもなくボタンを絞っていくことができました。

私の工場の礎は自動車シートなのでシート屋らしい縫製&組み立てを

してみました。

パイピングも本体の大きさ、生地の風合いに負けないように

5ミリ芯の共布で縫製しました。

ソファなどの背の背面はサイド、上面をタッカーで止めて背面の布

ボードなどで止めますが、今回は自動車シートのバックレストで定番

ファスナーで閉めて完了

これは、構造体と裁断型紙&縫製の各々の精度が合っていれば

簡単なことなのですが、慣れないと面倒なのかもしれませんね。

マットレス枠は既存品にボタン穴を開けてダイヤ型のステッチを

入れて巻いて完了です。

先日、設置の写真が届きました。

もっと打ち合わせはできれば、サイドポケット、USBコンセント

トレイなどの組み込みもあったかと思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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