小耳にはさんだところ、60万以上するベッドのようです。
このベッドのマットレスの枠とヘッドボードをお気に入りの布で
張りなおしてリメイクして欲しいとの依頼です。
自宅に生地サンプル帳を持参して伺って色々と話を聞き、
要望をまとめると、設置する部屋の窓のカーテンとの配置から
30㎝程ヘッドボードを高くしてボタンで絞って欲しいとのことでした。
早速、手持ちの似ている布でボタン絞りの風合いの確認サンプルを
製作し構想を決めていきます。
既存のヘッドボードを改造する方法もありますが、今回は
新規で木枠から製作することにしました。
9ミリ厚の合板をサイドパネル&中間の補強板兼用で、レーザーで
カットして組み立てます。
正確なレーザーカットなので横角棒を位置合わせで組んでいくだけで
歪みのない木枠構造体が出来上がります。
今回は手持ち在庫の40ミリ厚のウレタンをメイン板に使用しました。
(ちょっと密度が高く絞るのに大変かと思いましたが)あらかじめ合板に下穴を開けてあったボタン位置に合わせて
ウレタンの方にも穴を開けていきます。
サイドパネルにも10ミリのウレタンを貼り木枠の完成です。
今回は縫製は省略・・・
裁断の端材でくるみボタンを作ります。今回は100個以上を作りました。
あらかじめボタン位置を考慮して補強枠を設けてあるので大きな
トラブルもなくボタンを絞っていくことができました。
私の工場の礎は自動車シートなのでシート屋らしい縫製&組み立てを
してみました。
パイピングも本体の大きさ、生地の風合いに負けないように
5ミリ芯の共布で縫製しました。
ソファなどの背の背面はサイド、上面をタッカーで止めて背面の布
ボードなどで止めますが、今回は自動車シートのバックレストで定番
ファスナーで閉めて完了
これは、構造体と裁断型紙&縫製の各々の精度が合っていれば
簡単なことなのですが、慣れないと面倒なのかもしれませんね。
マットレス枠は既存品にボタン穴を開けてダイヤ型のステッチを
入れて巻いて完了です。
先日、設置の写真が届きました。
もっと打ち合わせはできれば、サイドポケット、USBコンセント
トレイなどの組み込みもあったかと思いました
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