洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

素材としての本革の難しさ(手配編)

2025年02月27日 | ものづくり

最近、色んな方から、張り替え、オリジナル家具などの相談があります。

その対応をしていたら、布地だけでなく本革も各種、手配できるようになってきました。

私のところでは、張り替え、新規品に関しては、革の染色、シボ加工などをサンプル帳(サンプル端材)で

検討していただきます。

そこで、問題は、発注の方法です。

基本的に手配は、牛皮の半裁(1頭の半分)です。もちろん、個体差で面積はもちろん、形や、傷など、

届いてみないとわかりません。(単価は10センチ角を1デジという単位で、10センチ角が幾つ入っているかで決まります。)

縫い合わせして、革の風合いが異ならないよう採り面積が不足しないよう、何裁で発注しようか・・・悩みます。

今回は、大判の裁断型紙のソファなので余裕をもって、メインパーツ4枚分、4裁分で用意しました。

ところが、1枚だけ、色が濃く見えますよね・・・?

急遽、もう一枚を手配するはめになりました

念のため、型紙サイズ(770*850)が入るものを って、お願いしました。

しかし、なかなか、そのサイズが入る個体革がなく、微妙ですが、この一枚なら・・と送ってもらいました。

想像するに、オレンジ色の革はあまり注文がなく、小さめの個体を優先して染色しているのかと思いました。)

 

届いた革は、縫い代が少し欠ける部分がありましたが、なんとか型入れして切り出しました(苦笑)

濃いめの革に比べ、薄い色は染色はロットが異なると微妙に色がブレるということを学びました。

しかし、端材が本当にもったいない・・・細かいパーツをたくさん縫い合わせたデザインの方が、

手間が懸かっていても、実際は、革の無駄が無くて、安いって場合がある現実を知っている人は少ないだろう・・・

 

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