昨晩は「無理してる若い子ちゃん」の話だったが、
今回は「無理してるオバちゃん」の話をしたいと思う。
いつの頃からか、
いい年しても「私は女の子☆」みたいな思考の女性が見受けられるようになった気がする。
いや、昔から存在していたのかもしれないが、
昨今の晩婚化や女性が一人でも生きていきやすい世の中になってきたから
特に目に付くようになってきたのかもしれない。
とにかく「心はいつまでも二十代☆」と勘違いしているとしか思えないオバちゃん
。。。失礼、女性を目にする機会が増えたように思う。
彼女達は往々にして「若々しくあること」と「若ぶってる」ことを履き違えており、
若い子と同等に張り合おうというような無茶をしては、
周囲をゲンナリもしくはハラハラさせるのが定石だ。
花のアラフォー真っ只中のいちヨメから言わせてもらうなら、
周囲の言う「若いわね~」はほぼ間違いなく社交辞令もしくはお世辞であり、
しかも「若い」と言われる=若い人と変わらないではなく、
「その年にしては若く見えるわね」ということである。
つまりどんなに良くても「若く装ってる40代」であり、
決して「20代と間違えちゃう40代」ではないのだ。
なぜ40代に限定したかといえば、それくらいが一番勘違いしてる人が多いイメージだからだ。
さすがに50代になると本気で勘違いしている人は激減すると思われるし、
まだイケる!と思ってしまうギリギリの線が40代なんだと勝手に推測している。
第一、そんな人芸能人にもほとんどいないのに一般人は何をか言わんや、
常識で考えればわかるだろ的な事実なのに、何故にかくも彼女達は勘違いできるのか。
まったくもって謎である。
そんな一般人がどんなに頑張ったところで、よほど莫大な投資と努力、
そして偉大なる現代医療の力を借りた上でもマイナス可能な年齢には限りがあると思うのだ。
テレビに出てる女性達だって、年齢ごとに路線をシフトしてるというのに、
ただのパンピーが若いままの路線でいけるわけがなかろうが。
と、強く思うのである。
なぜ力強くそんな主張をしているかというと、
現在の職場にも一人その手の女性がいるからなのだ。
仕事上で特に迷惑はかけられていないのでいいといえばいいのだが、
彼女の場合視覚的な暴力を伴っているので、少々困っているのである。
その人とは、縁あって業務グループが一緒になり初日から同じシマで同じ仕事をしている。
目立つデザインのメガネを着用しており、パッと見の印象はちびまる子ちゃんのオープニング曲
「踊るポンポコリン」を歌っていたB.B.クイーンズの女性ボーカルにそっくりだ。
ヘアスタイルはノスタルジックで、デビュー当時の中森明菜をもっと伸ばしたような感じ。
くるくるドライヤーが毎朝活躍していそうな前髪である。
背はそれほど高くなく、中肉中背である。
さて、そんなどこにでもいるような?彼女であるが、
勤務初日に周囲の度肝を抜く出来事があって以来、密かに観察対象ロックオンな人物なのである。
というのも、彼女は勤務一日目から若い頃の森高を髣髴とさせる超ミニでご出勤、
腰をかがめる度にパンツが見えそうになり、周囲に無言の衝撃を走らせたのである。
彼女がとんでもない美脚の持ち主であれば、
いやそれでも社会人としてどうかという問題が残るが、まだ話はわかる。。。気がする。
若かりし頃に褒められた栄光をそのままに勘違いしてきちゃったのね、という
生温かい目でスルーされるかもしれない。
しかし、彼女は決して美脚でも足長でもない。
ミディアムサイズの大根レベルである。しかも短めだ。
しかも生足。っつーか、ストッキングくらい履けよというか、
生足でオフィスとか若い子じゃあるまいし有り得ませんから!
って、そんな問題はもうとうに越しているのにマヒしてしまいそうな破壊力である。
申し遅れたが、年の頃は私推定だと肌や髪の具合からして40代半ば~後半ではないだろうか。
決して30代ではないだろう。
髪の毛は腰の手前くらいに伸ばした黒髪ストレートである。
ミニスカに黒髪ストレートロングなら、前髪はとさか状クルクルではないのかと思うが、
全体的にそれよりひと世代前っぽい雰囲気だ。
結婚指輪はしていない。
というか、旦那いたら普通止めるよね?
嫁がそんな格好で外出、しかも出勤しようとしていたら、まともな旦那は止める。。。と思う。
そう信じたいので、希望的観測で独身だと思っている。
不思議なのは、ミニは履いても胸を強調した格好はしないのと
化粧が自分の母親みたいな感じであることだ。
どう見ても自分が年齢より若いと(下半身に限ってかもしれないが)自信を持ってる風なのに、
メイクで若作りとか乳見せウッフ~ン的な発想はないようなのだ。
上半身はひたすら地味で、下半身露出過多、それが彼女なのである。
色々と恐ろしい感じがするので、
同じグループで仕事をしていてもこれまで会話をしたことはない私だが、
ある日仕事が一段落したのでトイレに向かったところ彼女に遭遇した。
そこで私は恐ろしいものを見た。
個室隣にあるパウダールームの鏡の前で、
彼女が鬼気迫る勢いで髪をブラッシングしていたのである。
それは「軽くとかしておこうかしら」なレベルではなく、ゴシッ!ガシッ!と音がしそうな
それ絶対髪痛めてるって!と注意したくなるような勢いで、猛烈に髪を梳かしていたのである。
妖気が立ち昇りそうな様子に無言で個室に入り用を足した私だったが、
用が済んで手を洗っている時も彼女はまだブラッシングの真っ最中だった。
長い髪がボロボロ床や周囲に落ちていて、こう言っちゃ申し訳ないが汚らしい眺めだ。
っていうか今頃気づいたけど、今って勤務中じゃね?
何でこの人仕事中にブラシ持って奮闘してるの?
と様々な思いが胸に去来したが、関わりたくないのでそのままそっと仕事に戻った私であった。
その一件以来、何気に観察していると、
彼女は足と同じようにロングヘアにも自信があるようだ。
人が自分のどこに自信を持とうが自由なので構わないが、
彼女は歩きながらや席についている時も手ぐしで髪をスーッと梳くのである。
よくシャンプーやトリートメントのCMでやっているような、
手ぐしを耳の後ろ辺りから毛先まで、真横にびよ~んと伸ばすように滑らすアレである。
それをところ構わずやるので、フロアの床には長い髪の毛が散乱し、
ちょっと落とした輪ゴムだのクリップだのを拾うと一緒に抜け毛がついてくる。
ぶっちゃけ、猛烈に気持ち悪い。
前回書いたような若いお嬢さん達のキレイな髪でも、抜けてしまえばキレイには見えないのに
オバちゃんのバサバサ髪じゃ尚更である。
そして足の件と同様に不思議なのが、
髪に自信とこだわりを持ってるようなのにちっとも髪がキレイでないことだ。
決して人目をひくような美しさではなく、むしろツヤがなく乾燥気味でただ長いだけという印象だ。
質感がマットなのは白髪染めの影響だろうか。
とにかく、そんなに誇示するほど大層なものではないのである。
そんな彼女であるが、似たようなタイプにはこれまで何度も遭遇したことがある。
ある程度まとまった人数を一気に入れるタイプの業務だと、一人くらいはこの手の人がいる。
今回の彼女はおしゃべりなタイプではないので、
ひっそりと気力ゲージを削られるのみで特別な被害はないが、
これで口から生まれてきたようなしゃべり特性がつくと被害は増大する。
そういう人の話、それはほぼ全てが「こんなに若いアテクシ自慢」、
更にそれに付随して「あっさりオバちゃんになってしまったアンタとは違うのよフフン」的な
一方的な見下しがつくことも往々にしてある。
よくある口癖は「女を捨てたらおしまい」「所帯じみてる人って可哀想」で、
まあ私みたいなのは格好の的である。
確かに女を捨ててるのは認めよう。
はい、いくつになってもキレイでいようとする気持ちと努力は大切です。
気持ちだって老け込んじゃいけませんよね。
だけどそれは「その年齢にふさわしいレベル」で語られるべきではないか。
私達アラフォーは「美しい40代」を目指すべきであって、
決して「若い子と張り合おう」ではないと思うのだがどうか。
スカートの丈ひとつ取ったって年齢ごとに合うものは違ってくるし、
本当に美脚な人は膝下のスカートを穿こうがタイプによってはパンツを穿いたって
足がキレイなのはわかるものだ。
そこまで自信があるのなら何を穿いてもいい筈なのに、あえて短いのを穿くのは
足ではなくその上のミラクルな部分を見せたいのか?
それって結構、いやかなり気持ち悪いぞ?
どうしてその年齢その年齢で変わっていこうとしないのかがわからない。
体も周囲の同年代も着実に年を重ねているのに、自分だけ若いままでいけると思えるのか
それがどうしてもわからない。
それにこう言っちゃ何だが、そういう若さに固執する人々は
「気持ちが若い」というより「気持ちが幼い」というか、
ぶっちゃけてしまえば「精神年齢が低い」人が多いように見受けられる。
いい年してメールに「ぁぃぅぇぉ」を使うとか、一人称が自分の名前とか、
アホみたいな口調でしゃべるとか、ヘンな部分で若さを強調しようとしたりする。
でもさあ、何したってオバちゃんはオバちゃんだよ。
美が仕事で、金と手間をかけてる女優やタレントだって老けるんだよ。
若い子と同じ土俵で勝てるわけがない。
そういうと一部の人は「キー!」となって反論してくるが、
私は決してネガティブな意味で言ってるのではない。事実だ。
だって40代なら子供が成人してる人だって珍しくないし、
本人が早婚で更に子供も早婚なら孫がいる人だっていてもおかしくない年齢だ。
自分の若さっぷりに自信がある人は、試しに小学校の運動会にでも若作りして行ってみて欲しい。
正直な子供の目から見たら、どんなに若作ってもせいぜい良くて「キレイなオバちゃん」、
決して「キレイなお姉さん」とは言われないだろう。
第一、その子達のママの方が若い可能性だって十分あるのだ。
さすがに自分の母親より年いってる人を「お姉さん」とは思わないだろうよ。
現実を見つめる、自分を客観的に見る、が大事だと思うのは私だけだろうか。
それにしても、そういうことも含めて女性はいくつになっても大変な生き物だと思う。
しかし先程も書いたが、その年齢ごとの美しさは絶対に存在すると思うし、
失われたものを躍起になってあるように詐称するよりも、
今あるものを生かし、今の自分を受け入れていいところをアピールする方が
自然でいいと思うのだが。
それに魔性の40代・永作博美も言ってたぞ。
「別にこの年になってモテたわけじゃない、若い頃からずっとモテてた」
的なことを。
それが真理だと思う。
更に、年齢と共にその人の性格やこれまでの人生が顔に出てくるとも信じているので、
あまり成長できてないとチグハグなオバちゃんになっちゃうゾ☆
と老婆心ながら思ったりもする。
まあそういう人々は永遠の二十代だから関係ないのだろうが。
などなど、異様に「オバちゃん」という言葉に反発する女性は存在して、
日々精神的ブラクラを周囲に仕掛けているという話をしたかったのであった。
個人的にもにょっていたこともあり、何だか支離滅裂になってしまい申し訳ない。
ただ、こんなことを考えている人間もいるということが伝われば幸いである。
大部分の女性は、年齢にふさわしい輝きと美しさを持っていると思ってるけどNE☆
人のふり見て、で自分自身も気をつけよう。。。と思う今日この頃であった。