心に響いた言葉などあれば、私はささっと手帳に記しておくことが多い。なので、出どころがどこだったのかハッキリしないものばかりだけれど、何気なく以前のページをさかのぼって見ているうちに、
「1番よいタイミングでことは起こる」というフレーズが目に飛び込んできた。
私には今、具体的に得たいものや状態をイメージすることができながらも、それが得られてもいないし、実現できていないものがたくさんある。以前の私なら、まだまだ努力が足りないとか、それに向かうイメージパワーが足りないとか、そんな部分に原因を見出し、力不足の自分にイライラすることが多かった。
でも、今自分にできる精一杯の力で頑張っていながらもそれが得られていないとすれば、今はそれを得るベストタイミングではないんだと思う。待つこと、待たされることの意味に気づければ、もっと楽になれる気がする。
たとえば私は桃が大好きだけれど、熟れていない固めのすっぱい桃は好きじゃない。桃が好きだから一刻も早く食べたいと思って、無理して焦って頑張ってやっと収穫した桃は、固めのすっぱい美味しくない桃に違いない。自分なりの自然のペースに沿って頑張っていけたら、桃を食べる時期は遅れるかもしれないけれど、まさに食べ頃の美味しい桃が食べられるのだと思う。
求めているのに得られない焦りは、私の中では慢性的につきまとっている。でも、「1番よいタイミングでことは起こる」ということを思い出してみると、自分で自分を疲れさせている余計な肩の力がすっと抜ける気がする。