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童話、童謡、SF、ショートショート、絵本、4コマ-マンガ、算数、数学、英語など(ペンネーム:はくた とおる)

ホンくんチズくんー十二

2024-12-05 20:37:40 | 童話
「ホンくんチズくんー十二」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけることがある。チズくんは、話し相手のなかの一人のホンくんがいないと少し寂しい。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「お帰り、ホンくん。今回はどんなところにいったの?」
 ホンくん「不動産を取り扱っているところだったよ。」
 チズくん「へえ。今はマンションとか、たくさん建てられているから、忙しそうだね。」
 ホンくん「耐震のことも考えなくてはいけないから、コストは上がっているよね。」
 チズくん「地盤がシッカリしていないと、まず、そのための対策が必要になるよね。」
 ホンくん「都市ではドンドン地下深くにトンネルを通したりするから、地盤沈下があとから発生することもあるよね。」
 チズくん「地震で、液状化が起きたりするから、建てたあとも、異常がないかチェックする必要があるね。」
 ホンくん「ある程度年数がたったら、リフォームを考えた方がいいよね。」
 チズくん「とりあえず、地震保険に入っておくことも必要だね。」
 ホンくん「古い建物の中には、補強材を入れてあるのもあるから、建て替えの時期がくるまでは、それで持たせるっていうのも重要だね。」
 チズくん「都市部では、土地の価格も上がり気味ではあるけれども、地方では下がり気味ということで、過疎化の問題があるよね。」
 ホンくん「人口も減り始めているから、少ないなかでどうやっていくかを考える必要があるね。」
 チズくん「地方では空き家が増えているから、そこを再利用していくのも、いいかもしれないね。」
 ホンくん「持ち主がはっきりしないと処分もできないから、はっきりしている間になんとかしたいものだね。」
 チズくん「外国の企業が買ってくって場合があるから、さらに複雑なことになりそうだね。」
 ホンくん「日本は周りが海に囲まれていて、外国から侵略されたことが少ないから、イメージがわかないので、対策が後手にまわってしまっているんだろうね。」
 チズくん「バブルの頃は、外国の不動産を日本の企業が買う話があったから、ちょうど逆のことが起こり始めているよね。」
 ホンくん「それでも、日本の企業が、外国の企業を子会社化することは今でもあるので、景気に左右されることの一つなのかもしれないね。」
 チズくん「現在の時点で、世界経済の上位にいる国も、いつまでもそのままということはなくて、入れ替わっていくということを考えると、先を見た対処法が必要だよね。」
 ホンくん「低成長時代でのやり方を考えなくてはいけないだろうね。」
 チズくん「他の国との連携を今よりも密にすることが必要かもしれないね。自国だけでやっていくことが難しくなっていくということだよね。」
 ホンくん「日本は自然災害が多い方だと考えられるから、少ないところとのパートナーシップを得るとともに、自然災害に対する対策を同じように多いところと共有していくことも必要だと思われるよね。」
 チズくん「それぞれの進んでいる点、助け合える点を出し合って、相互に協力できるといいよね。」
 ホンくん「かつて、トルコの難破船を助けたことにより、日本とトルコは良好な関係を築いてきたよね。相手国の困難な時に無条件ですくいの手を差し伸べる関係ができ上っているんだよね。」
 チズくん「ありがたいことだし、こちらもそれに見合う貢献をしたいものだよね。」
 ホンくん「備蓄はもちろん行っているけれども、普段から使用しながら、まわしていくことが無理がなくていいよね。」
 チズくん「急に使い慣れないものを使うというのは、リスクも高いし、ストレスもかかるので、避けたいところだよね。」
 ホンくん「おっと、そろそろ閉館時間だね。この話の続きはまた次の機会にすることにして、今日のところはお開きにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 チズくん「そうだね、おやすみなさい。」
 おしまい


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