休日
子供たちは ゲームに興じ
わが家は
「オタク族育成所」
と 化す。
「とにかく ここを
脱出するんだぁぁぁ~っ」
子供たちが 「誘惑のPSP」 を手にする前に
車に 乗り込む
セーフ セーフ
危ないところだった。
「で、 どこ行く?」
瀬戸内海を眺めながら とにかく
走れ 走れ
遠くへ 遠くへ
おなか すいたね。
ここいらで 尾道ラーメン 食べよう
噂には 聞いていたが・・・
2時間待ち
おなかいっぱいに なった私たち
ボケあ は まだまだ 食べる 食べる
いちご大福
ワッフル
わらびもち
アイスキャンディー
たこ焼き
たこかまぼこ
クリームぜんざい
・
・
・
ウエストポーチが 食い込んで
そして 見えなくなった
瀬戸内海に沈む 夕陽を眺めながら
一人で たたずんでいると
初老のおじいさんに声をかけられた。
「 尾道でなぁ
本当に おいしいものは
この海で採れる 魚 なんでぇ。
人間が作ったラーメンなんぞにだまされちゃ いけん。
自然の味で 勝負できる町に
なってほしいもんよのう。」
昭和の 香り でいっぱいの 尾道
ラーメンのために 費やした時間が
なんだか 無性に もったいなく 感じられた一日