31歳君が真剣に作業をしていた
何やら細かい作業で俺の苦手とする分野の仕事だった
先日、この仕事を手伝ってみたけれど
5分もしないで飽きて
『うわ~~!俺には無理だぁぁ!!』って放棄
『途中でやめんなって~』
『いやいや…最初から俺は手を掛けてなかったという事で…ドロン!!』
『ジジイよぉ~~~!お~い!仕事しろよ~~』
…
この内容では分かりづらいでしょうが
仕事で使う物を修理というかメンテというか
俺が途中で棄権したために
彼は今日もその仕事を黙々とやっていたのだが
俺はヒマでヒマでしょうがない
『お~~い31歳君よぉ~ぱぱさんはヒマだよ~遊ぼうよ~』
『…(黙々)』
『お~い!聞こえてるのかぁ~!おやつ買いに行こうよ~』
『…(無視)』
こういうやり取りが1分ほど続いて作戦を変更
俺は目を大きく見開いてニコニコ笑顔大作戦で彼の作業を見つめた
きっとこの笑顔にイチコロになって
諦めてコンビニにおやつを買いに行くのに付き合ってくれるだろう
それぐらい俺の笑顔は人の心を癒すはずだし
それ以上に仕事のやる気を削ぐはずだ
彼は俺の視線がブレないので、とうとう俺の顔を見た
そして『フッ』っと小さく笑って
『ジジイ、アレに似てるな、キューピーちゃん!』

前は安岡力也に似ていると彼に言われたが
まん丸目にしてニコニコしているとキューピーちゃんらしい
…
これって喜んでいいのか
似てるかボケ!って怒るべきか
この二択で迷い
俺の言った返事は
『ま、可愛いからいっか~』だった
でも俺がキューピーちゃんに似てるっての意外です…
家に帰って来てからカミさんに言うと
『おお~ヒロルも(31歳君)にゃびちゃんの赤ちゃん顔に気づいたか~』
『えええええええっ!!!!』
『そのうち赤ちゃん臭にも気づくかもしれないな…』
『赤ちゃん臭~~~っ!!!!』
俺は加齢臭を非常に気にしている
作業の仕事で着ている厚手の上着は
意識的にファブっている
ちなみにファブっているって言うのはファブリーズを多めにファブる事である
そういうオッサンが赤ちゃんの匂いを発しているとは思えないが
カミさんはいつも『にゃびちゃん赤ちゃん臭がする』と言う
本当でしょうか…俺は信じておりませんが。
…キューピーちゃんに似てるかぁ
バカにされているのか
本心で言ったのか
カミさんの反応を見るとどういう事だろうと
また考えてしまう
暗く元気のない顔ばかりしてたら
病気のキューピーちゃんみたいになって
それはそれで気持ち悪い
やっぱり俺レベルの宇宙一冴えないブサイク面でも笑顔がいいのかね
マシって事かねぇ
31歳君は、これとは別に
『しかし…こんなに仕事しない人も見たことない』と言い
更に
『こういう44歳は世の中に居ないと思う。あったことが無い』と言い放った
普通の44歳は、こうで、こんな感じで、こんな風だと思う
などと口うるさい年寄りみたいにモゴモゴと何かを言っていたけど
聞こえないふりをするのは得意だ
…彼は俺をボロクソに言うのが最近好きらしい
『親方』『先生』『とっつあん』と呼び方が変わって来て
今では『ジジイ』
ひどい時には『クソジジイ』だ
『俺も10歳以上も上の人間にジジイって言うヤツ初めてだよ!!』と言い返す
『どっちが先輩で後輩か分かんねぇよ~』と彼は言い
あ、先輩面したかったのね…ごめんね
そう思う俺である
俺は彼をからかっているのが好きだ
…
彼は毎朝のように俺と34歳君にコーヒーを買ってくる
『んー!』と言ってぶっきら棒に買ってきたコーヒーを渡す
『いただきます!!!』って言ってゴチになる
毎朝の事だからとても申し訳なくて
俺も彼に時々コーヒーを買うのだ

『なんでロング缶??甘くて最悪だよ!!』
…知っててやってる
吹雪の日にアイスコーヒーをゴチした事もあるし
今日の休憩時間に俺が彼に買ったコーヒーは

1.5リットルのコーヒーだった
『なんでこんなデカいの買うんだよ~飲めねぇよ~』
『一日で飲めって言ってないだろ?ちょっとずつ養命酒みたいに飲めばいいじゃんかよ』
『ったくクソジジイよ~~~バカじゃねぇの』
彼はみんなから愛されるキャラだ
俺はとても羨ましいなと思っている
何やら細かい作業で俺の苦手とする分野の仕事だった
先日、この仕事を手伝ってみたけれど
5分もしないで飽きて
『うわ~~!俺には無理だぁぁ!!』って放棄
『途中でやめんなって~』
『いやいや…最初から俺は手を掛けてなかったという事で…ドロン!!』
『ジジイよぉ~~~!お~い!仕事しろよ~~』
…
この内容では分かりづらいでしょうが
仕事で使う物を修理というかメンテというか
俺が途中で棄権したために
彼は今日もその仕事を黙々とやっていたのだが
俺はヒマでヒマでしょうがない
『お~~い31歳君よぉ~ぱぱさんはヒマだよ~遊ぼうよ~』
『…(黙々)』
『お~い!聞こえてるのかぁ~!おやつ買いに行こうよ~』
『…(無視)』
こういうやり取りが1分ほど続いて作戦を変更
俺は目を大きく見開いてニコニコ笑顔大作戦で彼の作業を見つめた
きっとこの笑顔にイチコロになって
諦めてコンビニにおやつを買いに行くのに付き合ってくれるだろう
それぐらい俺の笑顔は人の心を癒すはずだし
それ以上に仕事のやる気を削ぐはずだ
彼は俺の視線がブレないので、とうとう俺の顔を見た
そして『フッ』っと小さく笑って
『ジジイ、アレに似てるな、キューピーちゃん!』

前は安岡力也に似ていると彼に言われたが
まん丸目にしてニコニコしているとキューピーちゃんらしい
…
これって喜んでいいのか
似てるかボケ!って怒るべきか
この二択で迷い
俺の言った返事は
『ま、可愛いからいっか~』だった
でも俺がキューピーちゃんに似てるっての意外です…
家に帰って来てからカミさんに言うと
『おお~ヒロルも(31歳君)にゃびちゃんの赤ちゃん顔に気づいたか~』
『えええええええっ!!!!』
『そのうち赤ちゃん臭にも気づくかもしれないな…』
『赤ちゃん臭~~~っ!!!!』
俺は加齢臭を非常に気にしている
作業の仕事で着ている厚手の上着は
意識的にファブっている
ちなみにファブっているって言うのはファブリーズを多めにファブる事である
そういうオッサンが赤ちゃんの匂いを発しているとは思えないが
カミさんはいつも『にゃびちゃん赤ちゃん臭がする』と言う
本当でしょうか…俺は信じておりませんが。
…キューピーちゃんに似てるかぁ
バカにされているのか
本心で言ったのか
カミさんの反応を見るとどういう事だろうと
また考えてしまう
暗く元気のない顔ばかりしてたら
病気のキューピーちゃんみたいになって
それはそれで気持ち悪い
やっぱり俺レベルの宇宙一冴えないブサイク面でも笑顔がいいのかね
マシって事かねぇ
31歳君は、これとは別に
『しかし…こんなに仕事しない人も見たことない』と言い
更に
『こういう44歳は世の中に居ないと思う。あったことが無い』と言い放った
普通の44歳は、こうで、こんな感じで、こんな風だと思う
などと口うるさい年寄りみたいにモゴモゴと何かを言っていたけど
聞こえないふりをするのは得意だ
…彼は俺をボロクソに言うのが最近好きらしい
『親方』『先生』『とっつあん』と呼び方が変わって来て
今では『ジジイ』
ひどい時には『クソジジイ』だ
『俺も10歳以上も上の人間にジジイって言うヤツ初めてだよ!!』と言い返す
『どっちが先輩で後輩か分かんねぇよ~』と彼は言い
あ、先輩面したかったのね…ごめんね
そう思う俺である
俺は彼をからかっているのが好きだ
…
彼は毎朝のように俺と34歳君にコーヒーを買ってくる
『んー!』と言ってぶっきら棒に買ってきたコーヒーを渡す
『いただきます!!!』って言ってゴチになる
毎朝の事だからとても申し訳なくて
俺も彼に時々コーヒーを買うのだ

『なんでロング缶??甘くて最悪だよ!!』
…知っててやってる
吹雪の日にアイスコーヒーをゴチした事もあるし
今日の休憩時間に俺が彼に買ったコーヒーは

1.5リットルのコーヒーだった
『なんでこんなデカいの買うんだよ~飲めねぇよ~』
『一日で飲めって言ってないだろ?ちょっとずつ養命酒みたいに飲めばいいじゃんかよ』
『ったくクソジジイよ~~~バカじゃねぇの』
彼はみんなから愛されるキャラだ
俺はとても羨ましいなと思っている