もっと!なんかすいてた

岩手発グダグダ日記

強烈なお客さん

2023年07月25日 07時43分14秒 | 日記

ウチで売った商品のメンテ的な事で

お客さん宅に呼ばれることがある

予想最高気温が35度だと言われている昨日

いつものお客さんからお呼び出し

年に一度の事である

 

 

 

いつもは俺と小鉢クン

俺と鳩のオッサン

みたいな感じで行ってたけど

今年はアンガスと二人で行く事に…

爺さん婆さんしかいない家なので

エアコンも付けてませんよ

窓もちょっと開けてるだけ

そして、年々感じていたけど家の中がどんどん荷物だらけになってる

昨日は玄関を開けてビックリ

玄関から廊下、部屋まで荷物が散らかってる…

『年寄り二人で片付けられないからこの通りだ』

とは言うんだけど

ちょっと入りにくいぐらい散らかってる

…ま、文句を言うわけにいかないんで

さっさと作業して帰ろう

 

 

 

蒸し風呂のような室内

何もしてなくても汗が流れてくる

『全然関係ないお仕事頼んでもいい?荷物、そっちの部屋に全部入れて頂戴』

玄関で転んで大怪我をしたと言うお婆ちゃんからのお願いだから断れない

汗をふきふき関係ない荷物運びをしてたんだけど

お婆ちゃんがアンガスを見て

『お嬢ちゃん、お腹大きいのに大丈夫??』

お嬢ちゃんじゃねぇし、妊娠してねぇし

俺は笑ってしまった

『あははは…もう20年ほど生まれてません』とアンガスが言うと

そのジョークも聞こえておらず今度は俺に

『(社長の)息子さんだっけ?(アンガスの事)奥さん連れてきたのか?』

いやいやいやいやいやいやいや

勘弁してくれの助

俺にも選ぶ権利ってのがあってだな…

『いや、ただの社員ですよ~』

俺はよく社長の息子とだと勘違いされる

本物の息子は仕事もしないでクーラーの効いた部屋で

全く仕事もせずに昼寝しとるわ

 

 

 

ケガをしてるというお婆ちゃんに

『作業が終わったら声を掛けるから向こうで座って休んでて~』

と言って作業に集中することに

こちらの爺さん婆さんはウチラがメンテナンスで行くと

何か食わせたり飲ませたり物を持たせたり

何かしなくちゃと思ってるありがたい人たちなのです

以前は見たこともないようなメーカーのトイレットペーパーをくれたり(お尻を拭くと痛くなるぐらいガサガサ

ティッシュペーパー5個入りをくれたり

カツ丼を持たせてくれたりしたこともあった

しかし、年を重ねるごとに有難いんだけど内容が危なくなってきて

一昨年だったかな…強烈なのが出てきたことがあった

『お爺ちゃんの手作り健康ジュース』

これはキツかった

何が入っているのか不明

美味しそうな見た目を一切してない

そして、飲むと謎すっぱさが。

ロシアンルーレットよりも危険なのである。

どうです?飲めます??

知らない年寄りが作った手作り健康ジュース。

どう考えても無理でしょ…でも、飲むしか選択肢はない。

お腹は壊さなかった記憶だけど2度と飲みたくないですよね…

で、昨日

『作業終わったんで帰りま~す』

『休んでって~こんな汚いトコだけど』

『(嘘だけど)いや、次も行かなくちゃダメだからお気持ちだけ~』

『休んでって~ホントにちょっとだけだから』

『いや、本当にごめんなさい』

『ウチの牛乳は飲んだら幸せになれるんだよ!』

『…え~(何それ怖いんだけど。何かの宗教かよ)』

さっきまで怪我して動けないと言う婆さんの強引な事と言ったらない

散らかって来たないリビングの片隅で爺さんが牛乳の紙パックを開けてる

引っ張って注ぎ口の三角の所を出そうとするんだけどうまくいかなくて

人差し指をガッツリ入れて引っ張ってる…もう終わった。そこを牛乳が通過するじゃんか。

婆さんは台所に洗わないでおいていたコップを急いで洗って

逆さにして振って水を切って

『ほらほら、貰って飲んで』

いや無理過ぎるって。ダメだって。

しかも幸せになる牛乳って言ってるやつはドラストで安売りしてるタイプの二流のやつ

いやぁ…どうしよ。

もうアレだ。お腹壊してもしょうがないか。我慢だ。

お爺ちゃんが注いでくれた牛乳を飲む。

ぬるい…冷蔵庫に入れてないんか。

締め切った部屋で汗だくで作業して小汚いコップで飲まされる常温の牛乳。

食のスタントマンな俺でも死ぬ気満々である。

『このお嬢さんのコップは!!』

爺さんが怒ってる

アンガスは俺のコップをサッと奪って

『私このコップでいいから。いただきます。』

洗ってないコップを今から洗って出されるよりも

俺が一回使ってる方がまだ安全だし、飲んですぐ帰りましょう大作戦なのだ。

アンガスはぬるい牛乳を一気に飲んで

『ごちそうさまでした!!』って爺さんにコップを渡すと

また、トクトク…と注ぎ始めた

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

待て待て待て待て待て待て待て待てってばジジイ、おい

『ほらもう一杯…』

『次があるので失礼します!!!』

転がるように逃げ帰ってきた

どうですか。

飲めますかこの牛乳。

急いで洗ったコップに注がれた室温牛乳~爺さんの人差し指で無理にこじ開けたやつver.2.0~

死ぬだろこんなの。

帰りの車の中で俺は

『お腹壊したらどうしよう…』って言ったら

『にゃびさんは便秘な人なんだからだからいいと思いますよ』

そういう問題じゃねぇんだわ。

 

 

 

 

 

それにしても気の強い婆さんで

何かの作業をお願いした業者が料金をぼったくったから

トップに怒りの電話をして

その人がこれから謝りに来るから食って掛かてやろうと思って構えてる所だと

鼻息荒く話していた

元気で何よりである

80代半ばぐらいに見えたけど、まだまだお元気でいるのだろう

にしても、このクソ猛暑に締め切った室内であんなぬるい牛乳飲んでたら死ぬど

お子さんたちは様子を見に来た方がいいと思うのだが…

コメント (2)
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