阪神淡路大震災から25年。
あの日のあの揺れを経験し、親しんだ街々が一瞬にして崩れ、焼けてゆくさまを目の当たりにした身ではありますが、私はこの震災の『被災者』ではなく『体験者』。
ゆえに、声高に語る言葉を持ちません。
…だから。
1月17日の今日の日をただ静かに迎え、失われた命と傷ついた心とに想いを寄せて、追悼の一日を過ごします。
本当は、震災から学んだことを語り合ったり、実行したりする日にすべきなのでしょうけれど。
25年という年月を経てもなお、この17日の今日だけは、鎮魂のほかに気持ちがゆきません。
1995年1月17日、午前5時46分。
あの日あの時(そしてそれ以降にも)失われた命、崩れ焼けた街、傷ついた心と躰と生活。
そのすべてに黙祷を。