parismaris's days*

はじめての…





胃潰瘍になりました。

いえ、これは2度目。
題名の「はじめての…」は、胃内視鏡検査。


生まれてからずっと、医者がすぐ傍にいる生活しかしてきませんでした。
ゆえに、ほんのちょっと身体に異変を感じただけでも「ねぇ、ここが痛いんだけど」と
きわめて気軽に診てもらい、納得いくまで説明させて、治療や投薬を得て気軽に治す生活。
これが私にとっての「当たり前」でした。

そんな「当たり前」が崩れて1年弱。
初めて、知り合いでも何でもない他人の医師に診察を受けるハメになりました。



異変は今月になってから。
とあることで丸2日、夜も眠れないほど悩んだ数日後。
猛烈な胃の痛みに襲われました。

その痛みには覚えがあったので、家族の遺した昔のメモどおりに薬を飲んで様子をみること2週間。


その間、牡蠣によるノロウィルスにやられてダウン。
生牡蠣ではなく、カキフライできちんと火を通したつもりだったのですが、やられました。
痛みとは別の意味で苦しく、ふらふらになりました。。。


ノロウィルスから復活してほっとしたのも束の間、
忘れていた胃の痛みも復活してどんどんひどくなり、明け方にはそれで目覚めるほどに。
さすがにこれはマズい、と近所の胃腸科医院に駆け込みました。
(後で親友には、もっと早よ行け! 往生際が悪い!とどやされましたが…)

そこで胃潰瘍と診断され、あれよあれよといううちに市民病院で内視鏡検査を受けることに。


ここで初めて、こんなことなら家族に胃カメラしてもらっておけばよかった!と悔やみました。
だって家族なら質問もし放題だし、文句も言い放題だし(笑)、
何より他人に身体の中を掻きまわされるくらいなら、家族にされるほうがマシ。
あぁ、私のバカ。



苦痛が少ないからとの言葉を信じて、細径の経鼻内視鏡を選んだのですが。
…苦しかったです。 鼻の奥が痛かったです。
もう二度とイヤ。


けれどおかげで胃の中に6つもの潰瘍があることがわかり、ちょっとだけホッ。
密かに、もしかして家族と同じ病気かも、と恐れていたんです。
家族も当初は、十二指腸潰瘍と診断されていましたし。
詳しい検査結果はまだですが、幸い投薬治療でいいようなので、これまたホッ。



この歳になって、こんな「はじめて」が待っていようとは。
今更ながら医師の家族のありがたみを感じました。
…こんなことなら、生きてるうちにもっと「ありがとう」を言っておくんだった。
「いつも私を診てくれて、話を聞いてくれて、薬を出してくれて、ありがとう」って。




今回、気づいたことがひとつ。
内視鏡をしている間、眼の裏に星が飛んで身体が固まりっぱなしの私の背中を、
ひとりの若い看護師さんがずっとさすっていてくれました。

その手の優しさ、気持ちよさと言ったら。
さすってくださる場所からゆっくりと緊張が解けていくようで、
「手当て」とはまさにこのことだ、と心底思いました。


看護師さんって、すごいですね。

私にとっての看護師さんとは、幼い頃からずっと「遊んでくれる白衣のおねえさんたち」だったので、
こういう本来の「患者と看護師」というかたちで接したのは、ほぼ初めてでした。
患者の最も身近に居てくれて頼りになる、優しいひとたち。
ありがたくて、すごい仕事ですね。




亡くしたものの代わりに、新しい体験と発見をした数日間でした。

親友にこの一連の病院通いの話をしたところ、くちをあんぐりと開けて
「普通はみんなそうなんやで…」と呆れられましたが。
このことに関しての私は、こども以下の経験値、なんだそうです。
…なるほど。









※ 冒頭の写真は、話題とは関係の無い「庭に来るメジロ」第2段。
  大抵1羽ずつしかミカンに乗らないのですが、この日は珍しく2羽同時にお食事。
  可愛くて、家族みんなメロメロです。

  ただし4・5羽でミカンを日に1個のペースで消費するので、今我が家はミカン貧乏。
  いくら買っても人様のくちに入る間もなく、彼らのエサに。
  小さな身体で、すごい食欲!

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